「最強のコーピング マインドフルネス」では、コーピングの中で最強と言われているマインドフルネスを紹介します。
マインドフルネスとはどういうものなのかの考え方や具体的な実践方法を見ていきます。
チョコレートエクササイズ
今回は身体感覚・行動系のマインドフルネスです。
まず、「食べる」という行為に注意を向けます。
一口を徹底的に細分化し、ひとつひとつの感覚を受け止めることがマインドフルネスのワークとなります。
ここでは、チョコレートを題材にして、「チョコレートエクササイズ」を紹介します。
具体的には、下記のような感じで感覚を確かめていきます。
(例)
手にとって、「意外に柔らかいな、あ、もう手の中で溶け始めそうだ」。眺めていると、「英語でロゴが入っているな。なんて読むのかわからないけど格好いい」
匂いを嗅ぐと、「この香ばしい香りは、カカオかな」。口に入れると、「冷たい。段々と表面が溶けてきた。」
かんでみると、「歯ごたえがあって、甘みを感じる」。飲み込むと、「喉を通っていって、鼻からカカオの香りが消えていく」。
余韻は、「下の上にまだ味が残っている。甘くてふんわりとした味わいが心地良かったな」。
のような感じです。どうでしたでしょうか。
一粒のチョコレートを食べるという行為にも、視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚という五感を全て使っているのです。
味わう中で自動思考や気分・感情が生じたら、それらもあるがままに受け止めてください。
そして、このワークはチョコレートだけでなく、全ての食べ物・飲み物でできます。
この経験をしていくと、あらゆる体験を丁寧に味わえるようになってきます。
触るワーク
「触るワーク」は、触るという行為を通して、手のひらに伝わる感触、温度などをしっかりと感じるワークです。
まず、目の前にあるものを触ってみましょう。
(例)
机をを触ったとします。ひんやり冷たいです。
ずっと触っていると、少しずつ体温で温まってきて同時に気の柔らかな質感を感じられるようになってきます。
それから、表面に塗ってあるニスのツルツルした感触にも気づきました。
次に壁も触ってみます。
思ったより壁紙がザラザラしていますね。奥が空洞なのか、少し軽い感じもします。
今度はボールペンを触ってみます。何げなく使っていたけれど、角がちていて持ちやすくなっていることを発見しました。
というような感じです。
触るものはなんでもかまいません。
ものだけではなく、自分の体にも触ってみることも有効です。
自分の体温や、筋肉の付き方、骨のゴツゴツとした感触、心臓の鼓動などを改めて感じてみてください。
そのうちにダイエットや筋トレの必要性を感じても、その思考はさておき、まず自分の体の感触をありのままに受け止めてください。
日常的な「触る」という行為でも、注意深く行えば、実にさまざな感覚に満ちていることに気づけます。
まとめ
今回の「最強のコーピング マインドフルネス」では、身体感覚を使うものとして、
・チョコレートエクササイズ
・触るワーク
を学びました!
体の感覚に目を向け、それらをあるがままに受け止めるといったことを通して、色んなことを味わいながらマインドフルネスを練習していきましょう。