文化科学省の調査によると、発達障害の特徴が見られる子どもは15人に1人とのこと。
発達障害について知られるようになってきたのは最近の話です。
今回は、そんな発達障害の方の就職状況についてまとめてみました。
目次
そもそも発達障害とは・・・
発達障害は大きく、
- 広汎性発達障害
- 学習障害(LD)
- ADHD(注意欠如多動性障害)
の3つに分けられます。
広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群など)
社会性やコミュニケーション、想像力に困難が見られる
学習障害(LD)
知的発達には全く問題はないが、読み、書きなど特定の能力に困難が見られる
ADHD(注意欠如多動性障害)
不注意、多動、衝動性などが見られる
発達障害は互いに合併することが多くあります。
また、成人期にはうつ病や統合失調症など精神障害に合併することも少なくありません。
発達障害の人の雇用実態は?
一般雇用
発達障害のある人の約40%は、一般雇用(クローズド)で就職をしているようです。
ですが、1年以内に37.5%は離職をしているというのも現実です。
つまり、1年以内に仕事において問題を抱えてしまう人が多いということです。
障害者雇用
障害者雇用枠で就職した場合、1年以内の離職率5%。
障害者雇用で就職したほうが仕事を長く続けられやすい傾向にあります。
発達障害の人が正社員になるのは難しい?
障害者枠で正社員を希望する人は、ほぼ全員というくらいだよ。
でも、最初から正社員枠で採用された人というのは、ほんの数パーセントでしかないんだ。
最初は契約社員でも、3~5年くらいで正社員として雇ってもらえるようになることが多いようです。
正社員枠の求人はほとんどが身体障害者狙い
障害者枠の正社員求人は決して数が多くはありません。
しかも、その多くの企業が身体障害者狙いなのです。
というのも、身体に障害があるということは、人事の人たちや一緒に働く人たちにとって理解がしやすいためです。
そのため、精神障害、発達障害、知的障害などの人の正社員採用はまだまだ厳しいようです。
正社員登用の可能性を調べる
先ほど、契約社員として入社にしても3~5年で正社員になれることが多いと書きましたが、実際の正社員登用は企業によって様々です。
そのため、事前にその企業の正社員登用の実績を調べておくといいでしょう。
まとめ
最初から正社員雇用をねらうということは少しハードルが高いかもしれません。
契約社員登用でも、数年で正社員になれることが多いようです。
ですが、企業によってまちまちなので、応募前に一度正社員登用の実績を確認してみることをお勧めします。