潔癖症には様々な症状がありますが、重度になると生活にだいぶ支障が出てくると思います。今回は潔癖症の症状から治療法までまとめてみました!
目次
潔癖症とは
潔癖症とは、汚い状態を極端に嫌う病気です。強迫性障害の一種でもあります。
過去記事⇒誰でも心当たりがある事も度が過ぎると・・・強迫性障害かも?
潔癖症は、汚いものを触ってしまったのではないか、と不安や恐怖を感じ、何度も手洗いや洗濯を繰り返します。
例えば、電車のつり革に触ったら、バイ菌が付いたと感じて、気の済むまで手を洗い続けます。(洗浄強迫)
また、自分の口臭や体臭が気になり、周りに迷惑をかけているのではないかと思い込み、何度もお風呂に入ったりもします。(自己臭恐怖)
いつもきれいにしておかないと不安で仕方ないのです。
潔癖症の主な症状
- つり革につかまれない
- エレベーターのボタンを押せない
- ドアノブに触れない
- 図書館の本に触れない
- 人が使うパソコンのキーボードを触れない
- 何度も身体や手を洗わないと気が済まない
エレベーターのボタンを押せなかったり、ドアノブに触れないと日常生活に支障が出てきてしまいますね・・・・。
そもそも、潔癖症になってしまう原因はいったい何なのでしょう?
潔癖症になる原因
潔癖症になる原因として、小さいころに与えられた恐怖心、強迫観念や生活環境が大きく関係しているようです。
親のしつけが厳しかったり、小さいころのトラウマなどが原因として考えられます。小さいころに洋服を泥だらけにして、ひどく怒られたなど、そういった出来事から「自分はダメな子だ・・・」と思い、潔癖症になってしまうこともあります。
また、幼少期に限らず、心配事や不安、プレッシャー、ストレスなども潔癖症になる要因とされています。
では、どうすれば潔癖症を克服できるのでしょうか?
潔癖症の治療法は?
潔癖症の方は自分が病気だと思っていない方が多いようです。そのため、自分の行動がおかしいのではなく、周りの人の行動がおかしいと思っていたりします。
なので、まずは自分が潔癖症という病気だと自覚を持つことが大切です。
手を洗いたくなっても、「もう少しだけ時間をおいてからにする」など、洗うまでの時間を少し長くしてみましょう。また、今まで避けてきたもの、電車のつり革などをあえて素手で握ってみたりと、苦痛かもしれませんが、これを繰り返し徐々に慣れていきましょう。
何度も繰り返すことで、「つり革を握っても病気にならない」と実感を持てるようになることも大切なことです。
症状が重度の場合は、薬物療法を行なってから認知行動療法を行なうと効果的とされています。薬物療法には、セロトニンを増やす効果のあるSSRIなどの抗うつ剤が使われます。
単なるきれい好きではない潔癖症。まずは自分が潔癖症だと自覚を持って治療に臨みましょう。
潔癖症の治療は一人では難しいところもあるので、ときには精神科医やカウンセラーに頼ることも必要です。