レット症候群とは、言葉や運動などに遅れ、または退行が見られる精神疾患です。
発症するのはほとんどが女の子です。
今回はレット症候群の症状の特徴と経過をまとめてみました!
目次
レット症候群とは・・・
レット症候群とは、言葉や運動機能に遅れが見られる精神疾患で、発達障害のひとつに分類されます。
レット症候群を発症するのは、ほぼ女の子です。
また、レット症候群は難病に指定されています。
生後6ヶ月~1歳6ヶ月くらいに症状があらわれます。
約1~1.5万人に1人の割合で発症すると言われています。
レット症候群の症状は?
主な症状は、
- 言葉の遅れや退行
- ハイハイや歩行がうまく出来ない
- 特徴的な手の動き
- 筋緊張により、歩行が困難になる など
レット症候群の症状の経過は、4つの時期にわけることが出来ます。
1 発達停滞期(6ヶ月~1歳6ヶ月)
生まれたときは身体の成長や運動、言葉の発達に問題はありませんが、生後6ヶ月くらいからレット症候群のある子どもには、自閉的な症状が見られます。
不機嫌になったり、好きなことにも興味を示さなくなったりします。
また、ハイハイや歩行が遅れたり、言葉の発達が止まってしまいます。
2 退行期(1歳~4歳)
1~4歳ころの間に数か月続きます。
簡単な会話が出来ていた子も全く話せなくなったり、筋緊張の低下のため、物を掴めなくなったり、食べ物を口に入れられなくなったりなくなります。
また、手を揉んだり、手を絞ったりといった手の繰り返しの運動が見られたり、他にも周りの人とコミュニケーションを取ることが難しくなります。
過呼吸などの呼吸障害、けいれん、てんかんなどを起こしたりもします。
3 仮性安定期(2~10歳)
退行期に見られた症状が落ち着いてきて、数年から数十年同じような状態が継続します。
自閉的症状は落ち着く傾向にありますが、手の繰り返し運動、歯ぎしり、てんかんは症状として残りやすいようです。
筋緊張により、背骨が左右に曲がってしまうこともあります。
4 晩期機能低下期(10歳以降)
この時期は、レット症候群の発症からだいたい10年以上経過してからになります。
運動機能が低下し、手足が動かなくなったり、場合によっては歩行が困難になり、車いすが必要になることもあります。
手足を動かすことができないがために、身体が細くなっていきます。
また、食事の際には、飲み込むのに時間がかかるようになります。
レット症候群の症状まとめ
乳児期に退行期に入ってしまうと、ハイハイが出来なかったり、遅れることが多いようです。
レット症候群だとわかったら、残された機能のサポートが必要になってきますね。
サポートするには経済的負担もありますが、レット症候群は難病に指定されているため、医療費の助成制度が設けられています。
保健所などに一度相談してみるといいかもしれません。