発達障害と一口で言っても、その特性はそれぞれ異なります。その特徴を細かくあげていくと、誰しもが自分でも身に覚えのあるような特徴も多いです。
その中でも代表的に分類される3つの障害とその特徴を分類していきます。
1.アスペルガー症候群
2.ADHD(注意欠陥・多動性障害)
3.LD(学習障害)
上記3つの障害の特徴を持つ場合に、総称して発達障害として呼ばれる事が多いです。それでは、今度は上記3つの障害の症状・特徴を挙げていきたいと思います。
目次
1.アスペルガー症候群
言語・認知能力的にはあまり遅れはないが、社会性やコミュニケーション・社会的想像力に欠ける特徴が見られる。
■社会性の障害
友達とうまく関われない。友達とトラブルになりやすい。等
■コミュニケーションの障害
一方的でまとまりのない話をしたり、冗談を真に受けてしまう。表情が乏しい。等
■社会的想像力の障害
他人の感情が理解出来ない。経験した事がないことを想像できない。こだわりが強い。等
2.ADHD(注意欠如・多動性障害)
不注意・多動性・衝動性が見られる事がある
■不注意
ケアレスミスが多い。いつも探し物をしている。集中力が持続しない。等
■多動性
じっとしていられない。落ち着きがない。手や足をいつもそわそわと動かす。
■衝動性
順番を待てない。せっかち、おしゃべり。等
3.LD(学習障害)
読む、書く、計算、推論、運動など、ある特定の分野の習得に非常に時間がかかる。等
■読字障害 文字を読んでも理解が出来ない。等 ■書字障害 文字を書く事が出来ない。等 ■算数障害 計算などが出来ない。等
以上3つの障害が発達障害のなかでも特に多い障害とされていますが、あくまでも一部に過ぎず他にも多様な症例が見られる場合があります。
発達障害とは、生まれつきの脳の機能の発達に関する障害ですが、上記の分類だけを見ても「この症状が発達障害」であると定義する事は難しく、多くの場合は発達障害と思われる症状が合併して見られる事が多いです。
一部の能力に特化している場合もある
発達障害を持っている人に多く共通しているのは、「能力のアンバランスさの為に、周りから理解されにくい」という点です。 対人関係や注意力などが人よりも苦手な場合でも、何かしらの知識や技術などには人よりも優れていたりなど能力の偏りがある事もあります。
そのような能力の偏りがある事によって、なにか上手くいかない事があったりした場合に、周りの人から性格や生育環境の問題と捉えられ、理解されにくく、人間関係が悪化してしまう事もあるのです。
次回は、アスペルガー症候群について詳しくまとめていきたいと思います。