前回の記事⇒発達障害とは?①〜特徴をざっくりと分類!〜
今回は、発達障害の中に含まれるアスペルガー症候群の特徴などについてまとめて行きたいと思います。
自閉症やアスペルガー症候群は、アメリカ精神医学会の診断基準「DSM-5」では、自閉症スペクトラム障害という障害に分類されており、人との関わり方が独特・コミュニケーションの障害・感覚の過敏さなどの特徴があります。
目次
中心的な症状は、人との関わりが独特
アスペルガー症候群を持つ人の中心的な特徴として、「人との関わりが独特」という特徴があります。
人と関わる意欲がない場合もあれば、逆に意欲があっても一方的に話して会話のキャッチボールが成り立たなかったりなど、通常の会話とのズレが生じてしまう場合があります。
相互的なやりとりが苦手
普通の人は会話など、自然に相互的なやり取りができますが、アスペルガー症候群の人はこれが苦手な傾向にあります。一方的に話続けるか、反対に話を聞くばかりで会話が続かない為孤立してしまうことがあります。
- 一方的に話し続ける
- 相手の話をひたすら聞いている
- 余計な事を言ったり、思った事をストレートに言ってしまう
臨機応変に対応するのが苦手
その場の状況を的確に読む、俗にいう「空気をよむ」ことが苦手であったり臨機応変に対応するのも苦手な人が多いです。
- 突然の会議の変更や中止についていけない
- 人から突然誘われても断ってしまう
アスペルガー症候群の人の人との関わり方、4つのタイプ
アスペルガー症候群の人は、人と相互的に関わる能力や意欲に欠けている事が主な症状で、その関わり方のタイプは4つに分ける事が出来ます。
受動群
自分から人に関わる事をしようとしないタイプです。自分の気持ちや考えを人に伝えたり表す事が苦手です。
- 表情が乏しい
- 自分から人と関わるのが苦手
- NOと言えない。言われたままになりやすい。
- 自分の気持ちが言えない
積極奇異群
積極的に人と関わろうとしますが、自分の関心事を一方的に話したり、自分の要求がある時だけ人と関わろうとしたり、自己中心的に見られやすいです。
- 感情表現が大げさ
- 人と関わる事自体は嫌いじゃない
- カッとしやすい
- 思った事を全部言う
- 人との距離感が近い
孤立群
小さい子供に多いタイプ。
一人でいる事を好み、自分に必要な時だけ人と関わります。
形式ばった大仰な群
青年期から大人に見られるタイプ。
努力家で、ルールに従順に従う傾向があり、ケースバイケースでの行動を取る事ができず他人からすると言動に違和感を感じる事があります。
アスペルガー症候群で共通すること
- 相手の気持ちが分かりにくい
- 言われた事を真に受ける
- 興味のある事には熱中する
- 集中し過ぎて周りが見えなくなる
- 規則やルールにこだわる
- 感覚が敏感
このような項目を挙げると、ほとんどの人が一部に心当たりがある様な事が多いですが、特徴としてこれらが顕著な人がアスペルガー症候群として診断されます。