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発達障害の人と共に働くということ【36】 ~発達障害に似た症状と発達障害の治療法③ 発達障害を疑ったらまず受診~

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会社のデスクの上や、その周りもゴチャゴチャ。

会議や打ち合わせには毎回遅れるし、何をやらせても段取りが悪く、同じミスを繰り返す…。

あなたの部下や同僚にそんな人はいませんか?

もしかしたら、その人は「発達障害」かもしれません。

「発達障害の人と共に働くこと」では、職場で発達障害の人と接する場合の対応策や、どのような工夫がされれば、当事者とその周囲の人たちが気持ちよく働けるかをまとめています。

第36回は「発達障害に似た症状と発達障害の治療法② パーソナリティ障害、依存症、統合失調症ほか」の続き、「発達障害に似た症状と発達障害の治療法③ 発達障害を疑ったらまず受診」を解説していきます。

目次

発達障害に似た症状と発達障害の治療法③

発達障害を疑ったらまず受診

発達障害を抱える人は、職場の上司や同僚、部下、また家族や友人にとって、トラブルメーカーになってしまうことがあります。

子どもの頃、適切な診断や指導を受けられればいいのですが、発達障害専門の医師の不足、病態の多様性などが原因で、見過ごされたまま成人し、社会生活を送るようになってから困難を伴うようになります。

しかし、大人になってからでも発達障害は治療が可能です。

まず、本人が認めて(認知)、受け入れ(受容)、適切な治療を受けながら周囲の人からサポートや支援を受けることが大切です。

「発達障害かもしれない」と思ったら、まず心療内科(もしくは精神科)で診察を受けることが必要ですが、本人はなかなか認めたがらず病院に足を運ばないかもしれません。

その場合、本人と良好な関係にある同僚や家族、友人など周囲の人が助言し、病院や医師の選択などをサポートしていきましょう。

心療内科・精神科

まず、大人の発達障害について診察可能か確認して、心療内科か精神科を受診しましょう。

最近は入りやすい雰囲気の医療機関も増えてします。

【どこに行けばいいか分からない場合】…発達障害支援センター

全国に配置されている機関。

発達障碍者の生活を支えるために、医療、福祉、教育、労働なども関係機関と連携し、情報を提供したり、様々な助言、支援を行います。

発達障害の治療

発達障害は様々な合併症を引き起こしやすいため、その時一番重い症状、例えばうつ病や統合失調症などと診断されてしまうこともあります。

指示された治療で改善しないようなら、発達障害の専門医を探してみましょう。

一般的に、発達障害の治療の中心になるものは以下のようなものです。

  1. 心理教育と環境調整療法
  2. 心理療法(カウンセリング)
  3. 認知行動療法
  4. 自助グループへの参加
  5. 薬物療法

本人が発達障害であることを認めて受け入れることができれば、心理療法(カウンセリング)や、自助グループへの参加も有効です。

また、適切な処方があることで、病態によっては薬物療法も有効な治療法です。


 
 
次回、「発達障害に似た症状と発達障害の治療法④ ~発達障害の主な治療法~」、へ続く


 

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