強迫性障害は10~20代で発症しやすく、男女差はほとんどありません。
強迫性障害を発症してしまうと、本人もやめたいと思っているのに、強迫観念に襲われて自分をコントロールできなくなってしまいます。
今回は強迫性障害の原因とその対処法についてまとめてみました。
目次
強迫性障害の原因は?
強迫性障害発症の原因は、まだはっきりとしたことがわかっていません。
ですが、発症の要因になっているのではないか?というものはいくつか挙げられます。
ストレス
強迫性障害は何かストレスとなるようなことを経験してから発症することが多いようです。
仕事、学校、家庭のストレスなど、本人がストレスと感じているもの全てが原因になりえます。
日々のストレスの蓄積の結果、発症してしまうこともあれば、結婚、出産などの大きな環境変化や事故の経験などにより、発症することもあります。
また、幼少期のころのショックとなるような経験(虐待など)も発症の要因と考えられています。
遺伝・性格
強迫性障害は必ずしも遺伝するわけではありませんが、親や、きょうだいに強迫性障害を持っている人がいると、発症確率が他の人に比べ、2倍近く高くなるようです。
性格的には、完璧主義、心配性、神経質の人がなりやすいと言われています。
脳の機能障害
こちらもまだはっきりとしたことはわかっていませんが、強迫性障害の発症には、何らかの脳の機能障害があることがすこしずつわかってきているようです。
ですが、強迫性障害の症状が様々なように、脳の異常が生じる部分も様々です。
他にも、セロトニンなどの神経伝達物質のバランスの乱れなども発症の要因と考えられています。
「自分はおかしい!」と苦しむ必要はない!
強迫性障害は100人に対して2~3人の割合の患者さんがいます。
同じような悩みを抱えている人は意外と多くいるのです。
「こんなことしているのは自分だけ…」と思う必要はありませんし、一人で悩む必要もありません。
周りの人に相談して、一緒に対処方法を考えていきましょう。
家族のサポートも大事!
強迫性障害の患者さん本人は、やめたいのにやめられなくて苦しんでいる状況です。
本人のためと思って、無理に行為をやめさせようとすると、かえって症状が悪化してしまうこともあります。
本人のことを批判したり、逆に心配しすぎて過干渉になることもよくありません。
周りの人も病気について正しく理解をして、治療をサポートしていきましょう。
強迫性障害の原因と対処法まとめ
強迫性障害はめずらしい病気ではありません。
そのため、自分ひとりで悩みを抱え込まず、まずは家族などの信頼できる人に相談してみましょう。
また、治療をしていくには家族のサポートも重要になります。
本人と協力して、治療を進めていきましょう。