人前がニガテだから、そのような機会は避けるようにしている、という人は多いのではないでしょうか。
人前がニガテな社会不安障害ですが、治療をして症状を改善していくことが出来ます。
治らない病気ではないのです。
そこで、今回は社会不安障害の発症の原因とその治療法についてまとめてみました!
目次
社会不安障害の発症原因は?
発症の原因は様々な要因が考えられます。
ですが、子どものころの環境や、つらい思いをした経験が、社会不安障害の発症に大きく関係しているようです。
社会不安障害発症の原因?
1.子どものころの環境
両親に厳しく育てられた、または過保護だった場合や、親から十分な愛情を得られなかった、褒められた経験がない人などに社会不安障害の人が多いと言われています。
厳しく育てられた場合、「失敗してはダメだ」という思いが強くなり、緊張や不安が強くなりやすいと考えられます。
また、過保護に育てられた場合は、親が常に守ってくれていたため、困難な状況への対応力が育たず、社会不安障害の発症に影響してしまう可能性があります。
社会不安障害発症の原因?
2.つらい思いをした経験
「みんなの前で恥をかいてすごく恥ずかしかった」
「いじめられた、からかわれた」
などの経験が社会不安障害発症の要因になっていることもあります。
つらい思いをした経験から、「みんな私に攻撃的だ」と思い、人目を過剰に気にするようになってしまい、発症に至ってしまうこともあります。
社会不安障害発症の原因?
3.遺伝・性格
性格面でいうと、緊張しやすい、不安を感じやすい、心配性、内気、引っ込み思案な人は社会不安障害を発症しやすいと言われています。
遺伝的要因によって、発症することも考えられますが、そこまで大きな影響はないようです。
親が社会不安障害だからといって子どもも社会不安障害を発症するとは言い切れません。
社会不安障害の治療法は?
社会不安障害には、主に認知行動療法と薬物療法が行なわれます。
認知行動療法
まずは、自分が不安や恐怖を感じる場面をあげて、なぜそのように感じるのか考えていきます。
ネガティブに考えてしまうのは“思いこみ”かもしれません。
“思いこみ”を一度取り払ってしまい、様々な可能性を考えましょう。
そして、あえて苦手とする場面に立ち向かうことで、抵抗感を減らしていきましょう。
必ずしも結果がネガティブではないと経験を積んでいくことで、少しずつ考え方の偏りを修正していきます。
薬物療法
抗不安薬やSSRIなどの薬が使われます。
不安や恐怖をやわらげたり、身体症状を抑える働きがあります。
抗不安薬
不安をやわらげる働きがあります。
即効性があるため、不安や緊張が強くなったときにすぐに使うことが出来ます。
SSRI(抗うつ剤)
抗うつ薬の一種で、不安を生じにくくさせる働きがあります。
また、行動パターンを変えることが期待できるため、社会不安障害の治療の基本となるお薬です。
しっかりとした効果がでるまでには時間がかかります。
まとめ
認知行動療法と薬物療法を並行して行うと、より効果的なようです。
薬物療法の場合、治ってきたかなと思っても、再発防止のために1年くらいは服薬を続ける必要があります。
何か気になることがあれば一度お医者さんに行って相談してみましょう。