折れ線型自閉症とは、今までは問題なく成長していたものの、急に言葉が使えなくなってしまうものです。
成長の過程を折れ線グラフであらわすと、折れ線型自閉症を発症したときから右肩下がりに折れてしまうということからこの名前が付けられました。
今回は、そんな折れ線型自閉症についてまとめてみました!
目次
折れ線型自閉症とは・・・?
折れ線型自閉症とは、一度正常に発達した、または発達したように見えるものの、急に成長が止まり、今まで覚えた言葉などが使えなくなってしまう症状のことを言います。
2歳ころまでに症状がはっきりと出てきて、3歳ころまでに言葉を話さなくなったケースが多いようです。
自閉症の約30%はこの折れ線型自閉症だと言われています。
それまで覚えていた言葉を話さなくなる、意味のわからない言葉を話すようになると折れ線型自閉症の可能性が考えられます。
それと同時に、視線が合わなくなった、バイバイなどのジェスチャーをしなくなった、名前を呼ばれても振り向かなくなったなどの自閉症特有の症状がみられることもあります。
折れ線型自閉症の症状は、個人差が大きく、自閉症状が強い場合や、知的症状が強い場合もあります。
また、一度言葉を失っても、数年後に再び出てくることもあります。
再び言葉が出てくるように・・・!
折れ線型自閉症の場合、一度言葉を失ってしまいますが、半数以上は再び言葉が出てくるようになります。
その時期は人によって異なってきますが、早い人で半年から、遅い人で5年後くらいには言葉が出てくるようです。
その言葉は、「うー」「あー」などの赤ちゃんが使う喃語ではなく、いきなり単語、または言葉を話します。
また、周りの大人が使っていた言葉も話すことがあります。


折れ線型自閉症に似ている症状として、「赤ちゃん返り」、「小児期崩壊性障害」が挙げられます。
疑わしいと思われるような症状があれば、一度医師や専門家に相談してみることをおすすめします。

早めの発見、療育が大切!
「他の子よりも少し成長が遅れているだけ」と思い、特に何も対応を取らなかったり、「うちの子は病気ではない」と思いたいがため、診察を受けるのを避けていたりするかもしれません。
ですが、早めに発見をし、早目にその子にあった療育を行なうことで、その後の成長に大きな差が生まれます。
そのため、何か気になることがあれば早目に診察をうけることが大切になってきます。
折れ線型自閉症のまとめ
3歳ころまでに、急に今まで使っていた言葉を話さなくなる症状を折れ線型自閉症と言います。
ですが、多くの場合、再び言葉を発するようになるようです。
早めの発見、療育を行なうことで子どもの成長を助けることができるので、気になることがあれば早目に医師に診てもらうことが大切です。