「統合失調症」という病気の名前を聞いたことはありますか?
病名は知っていても実際どんな病気なのか?
知らない方も多いのでないでしょうか。
統合失調症は、100人に一人が発症するとも言われている身近な病気です。
しかし、なぜ統合失調症は起こり、どのような経過をたどるのか?
知っているようで、実はあまり知られていないのが統合失調症です。
「統合失調症ってどんな病気?」では、統合失調症の全体図から、症状、治療などについて詳しく解説していきます。
第29回は、「統合失調症を患者さんと共に克服する」の続き、「入院中に家族ができること」についてみていきます。
入院中に家族ができること
面接会の接し方
統合失調症の急性期には、入院して治療が必要になることも少なかりません。
入院を嫌がる患者さんは少なくなく、家族の中にもさまざま理由で入院させたくないと考える方もおられるでしょう。
しかし、医師が入院治療を必要と判断した場合は、それが本人にとっても家族にとっても最善の策であることを理解しましょう。
入院中の家族の対応ですが、入院している家族にとって、家族の存在は大きな支えになります。
特に、家屋との面会は大切な時間で、できれば1週間に1度くらいの頻度で面会に訪れれるといいでしょう。
ただ、患者さんの中には家族と会いたがらない人もいます。
その場合でも、病院のスタッフなどに本人の様子を聞き、家族が愛がたがっていることを伝えてもらいましょう。
家族の気持ちが伝わると伝わらないとでは大きく違います。
間接的な繫がりであっても、患者さんの孤独感や不安はやわらぐものです。
また、面会時に、患者さんから要望や頼まれごとをされることもありますが、この時、患者さんと約束するのは、実現できる範囲にとどめるようにします。
患者さんとの信頼関係を守るためには、約束したことはきちんと実行し、できないことは「できない」とはっきり伝えることとが大切です。
家族の接し方は、患者さんの病状に大きく影響するといわれています。
患者さんのことを感情的に批判、非難するのはもちろん、
と強く励ますのもよくありません。
長い目で、あたたかく見守るようにしましょう、