「統合失調症」という病気の名前を聞いたことはありますか?
病名は知っていても実際どんな病気なのか?
知らない方も多いのでないでしょうか。
統合失調症は、100人に一人が発症するとも言われている身近な病気です。
しかし、なぜ統合失調症は起こり、どのような経過をたどるのか?
知っているようで、実はあまり知られていないのが統合失調症です。
「統合失調症ってどんな病気?」では、統合失調症の全体図から、症状、治療などについて詳しく解説していきます。
第34回は、「患者さんのための支援制度 ② 所得保障制度」の続き、「患者さんのための支援制度 ③ 福祉サービス」についてみていきます。
患者さんのための支援制度
障害者総合支援法の福祉サービス
「障害者総合支援法」とは、障害を持つ人が住み慣れた地域で安心してくらせるよう、障害をもつ人の日常生活や社会生活を総合的に支援するための法律です。
障害者総合支援法による福祉サービスは、
- 自立支援給付
- 地域生活支援事業
この2つに大きく分けられます。
「自立支援給付」とは、障害のある人が福祉サービスを利用した際に、行政が費用の一部を負担するものです。
基本的には全体費用の9÷が給付されますが(本人負担は1割)、住民税が非課税の世帯であれば全額給付(本人負担0)されます。
自立支援給付には、大きく分けて、
- 障害福祉サービス(介護給付、訓練等給付)
- 自立支援医療
- 補装具
の3つの給付があります。
例えば、自立支援医療の「精神通院医療」を利用すれば、精神科の通院医療にかかる医療費の自己負担が、通尾樹音の3割から1割に軽減されます。
一方、「地域生活支援事業」とは、各地域の実情に応じて実施される事業や、相談支援、コミュニケーション支援など個別の給付には当たらない事業をまとめたものです。
所外のある人に、創造的活動や生産活動の機会を提供する「地域活動支援センター」や、自立度の高い人に低額な料金で居住を提供する「福祉ホーム」などの運営る、地域生活支援事業に含まれます。
なかでも相談支援では、生活上の相談のほか、住んでいる地域ではどんなサービスが提供されているのか、自自立支援給付を受けるためにはどうすればよいのか?などといった、福祉サービスの利用に関することも相談できます。
障害者総合支援法にもとづく福祉サービスについての詳しい情報やサービスの受給を希望される場合は、市区町村の窓口に問い合わせてみましょう。
次回、「就労のサポート」へ続く