日々の生活の中でこんな気持ちになったことはありませんか?
自分が正しいと思うことは、なんと言われても変えられない…
商品を間違えられても、変えてもらうことができない…
自分の意見を通すために、人の気持ちを配慮できない…
このような状況が続くと、心の中に不満が溜まったり、周囲と関係が悪化してしまうなど、結果的にあなたの生活の質を下げてしまいます。
こうしたトラブルを解決し、より爽やかに生きるための方法が「アサーション」です。
お互いにとって心地いい関係を作るために「アサーション」を学んでみませんか?
第11回は、「様々な事例でアサーション② お酒が飲めないが飲み会に誘われる」の続き、「様々な事例でアサーション③ 新人なのに仕事を教えてくれない」を解説していきます。
目次
様々な事例でアサーションを確認しよう
ここまで、自己表現には「非主張的自己表現」「攻撃的自己表現」「アサーション」の3つのタイプがあるとご紹介してきましたが、次からは実際にある様々なケースを取り上げ、自己表現についての理解を深めていただきたいと思います。
あなたならどの表現を選び、まだそれはなぜなのか?考えてみてください。
③新人なのに誰も仕事を教えてくれない
人間関係は悪くないものの、納期が厳しく時間に追われる仕事のため、余裕がない雰囲気です。
そのため、入社して半年も経つのに、自分がどんな仕事をすればいいのか質問するのも躊躇してしまって何も身についていません。
ボクが今できるのは、頼まれたコピーや買い物など、誰にでも出来るような雑用ばかり。
社会人としてまるで成長していないのがツラいし不安です。
もっと仕事を教えてもらうには、どうすればよいのでしょうか…。
攻撃的反応
- 開き直って反抗的な態度をとる
ボクは先輩の召使いじゃない!
一度は直訴してみたけど、その後も変化なし…。
毎日が無駄に過ぎるようで焦っている。
もし何か言われたら「バリバリ働きたいのにうまく教育できない会社に問題があるんじゃないですか!って言うしかないな…!
非主張的反応
- 他人と比較してネガティブになる…
他の会社で働いている友人と話をしたら、先輩がしっかり指導してくれているから、できる仕事がどんどん増えて楽しいって…、この差に悲しくなった。
雑用だけで毎日が終わるのは不安だなあ…。
アサーティブな反応
- 自分にもできる仕事を考える
手が空いた時間は、職場の様子をよく観察しながら、仕事について少しでも勉強して、チャンスに備えよう…。
忙しそうな先輩には「何か手伝えそうなおとありませんか?」と聞いてみよう!
少しでも話をする機会を作っておけば、仕事のやり方を教えてくれる機会もできるかも。
ワンポイントアドバイス
- 様子を見ながら仕事を教わるチャンスを作りましょう
言われたことだけをする、分からないことは聞かない、失敗を恐れる、などが「指示待ち」社員の特徴です。
自分から挑戦して失敗した経験が少ない人は、何も指示されない時には失敗を避けようとして動きが取りにくくなりがちです。
周囲の様子よく観察するのも仕事のうちです。
みんなが忙しく働いているようでも、しっかり見ていると出来ることが見つかるでしょうし、自分から気をきかせて動く人だと伝われば、相手から仕事を頼まれる可能性も広がります。
仕事を教えてもらうチャンスを自分から工夫して作りましょう。
次回、「様々な事例でアサーション④ ママ友に無理な頼み事をされる」、へ続く