日々の生活の中でこんな気持ちになったことはありませんか?
自分が正しいと思うことは、なんと言われても変えられない…
商品を間違えられても、変えてもらうことができない…
自分の意見を通すために、人の気持ちを配慮できない…
このような状況が続くと、心の中に不満が溜まったり、周囲と関係が悪化してしまうなど、結果的にあなたの生活の質を下げてしまいます。
こうしたトラブルを解決し、より爽やかに生きるための方法が「アサーション」です。
お互いにとって心地いい関係を作るために「アサーション」を学んでみませんか?
第13回は、「様々な事例でアサーション④ ママ友に無理な頼み事をされる」の続き、「様々な事例でアサーション⑤ 恋人から興味がないライブに誘われた」を解説していきます。
目次
様々な事例でアサーションを確認しよう
ここまで、自己表現には「非主張的自己表現」「攻撃的自己表現」「アサーション」の3つのタイプがあるとご紹介してきましたが、次からは実際にある様々なケースを取り上げ、自己表現についての理解を深めていただきたいと思います。
あなたならどの表現を選び、まだそれはなぜなのか?考えてみてください。
⑤恋人から興味がないライブに誘われた
一方、私はロックのように激しく叫んだり踊ったりする音楽は好きではなく、落ち着いてじっくり聴けるクラシックが好きです。
音楽の好みは違っていても、これまでは別行動をしていたので、今まであまり困る事ありませんでした。
しかし先日、一緒にライブに行くはずだった友人が、急に仕事でいけなくなり、チケットがもったいないから来て欲しいと言われてしまいました。
他の人を誘ってみれば?と言ってみましたが、急すぎてみつからない様子。
彼には悪いけど、音楽の好みは全く合わないので、私は正直楽しむ自信がありません…。
攻撃的反応
- 強引に、一方的に断る
他に行く人がいないなら、仕方ないから一人で行って来て!
非主張的反応
- 揉めごとを避けるために従う
元々は友達と行く予定だったということは、本当は私でなくてもいいのかな…。
でも、ここで断ると機嫌が悪くなってしまうかもしれないし、今回は黙ってついていくしかないか…。
アサーティブな反応
- 気持ちを正直に言って断る
「〇〇さんを誘ってみたら?チケットが余ったら、オークションで売る手もあるんじゃない?」
「次は、二人とも楽しめる音楽を探して、一緒にいきましょう」
こんな感じで話をしてみよう。
ワンポイントアドバイス
- 嫌いなことを断るか、恋人の誘いを優先するか、よく考えましょう
このような趣味の違いは、友達や夫婦間でもよくあることです。
その時に大切なのは、自分の意見をお互いが言えたり、相談して決められる平等な関係であることです。
このケースの場合、はっきりと「私は興味がないから行かない」と言ってみてはどうでしょうか。
それが言えないということは、その関係は違いを認め合うものではない、ということです。
嫌いな音楽だから行かないのか?
彼の誘いに乗ることを選ぶのか?
それをまず自分で決めましょう。
断わると相手が怒るのなら、その付き合いそのものを見直しても良いかもしれません。
次回、「様々な事例でアサーション⑥ 友達のネットビジネスの勧誘が断わりづらい」、へ続く