日々の生活の中でこんな気持ちになったことはありませんか?
自分が正しいと思うことは、なんと言われても変えられない…
商品を間違えられても、変えてもらうことができない…
自分の意見を通すために、人の気持ちを配慮できない…
このような状況が続くと、心の中に不満が溜まったり、周囲と関係が悪化してしまうなど、結果的にあなたの生活の質を下げてしまいます。
こうしたトラブルを解決し、より爽やかに生きるための方法が「アサーション」です。
お互いにとって心地いい関係を作るために「アサーション」を学んでみませんか?
第4回は、「非主張的な自己表現とは?」の続き、「攻撃的な自己表現とは?」を解説していきます。
目次
攻撃的な自己表現とは?
自分の意見や考え、気持ちをはっきり言いますが、自分を優先することで相手の言動を抑えてしまうのが「攻撃的自己表現」タイプです。
相手の言い分や気持ちを無視して相手に自分を押しつけます。
相手の犠牲の上に成り立った自己表現・自己主張のため、自分の言い分は通っても、相手の気持ちを害したり、見下したり、気持ちを害したり、不必要に支配することになります。
このような表現をしている人は、一見すると表情豊かで自信満々でものを言っているように見えますが、その場の主導権を握るために「あなたはダメ」「自分が一番」といった態度を取って、相手より優位に立とうとしたり、「勝ち負け」で物事を決めようとする傾向があります。
「攻撃的」なのは強い言葉や怒鳴ったりするだけではない
攻撃的言動は、相手を強く言葉で責めたり、大声で怒鳴ったりするだけではありません。。
相手の気持ちや要求を無視して自分勝手な行動を取ったり、たくみに自分の要求を押しつける、相手を操作して自分の思い通りに動かそうとすること、不当な非難、侮辱、皮肉、八つ当たりなども含まれます。
堂々と見えても必要以上に威張るなど自分に正直ではない
このような言動をしている人は、一見、堂々としているように見えても、どこか防衛的で必要以上に威張ったり、強がったりして、自分に不正直です。
自分の主張は通っても、一方的な強引さのために後味が悪いことが多く、それが自分の本位ではないことに気づいて後悔することになります。
一方、攻撃的な対応をされた相手は、自分の意に反して服従させられた気分になり、大切にされていないという気持ちが残ります。
結果、傷ついて相手を敬遠するようになったり、時には怒りを感じて仕返しをしたりするかもしれません。
このような関係は相互尊重とは程遠く、付き合いも長続きしなかったり、続いてもギスギスしたものになりがちです。
攻撃的自己表現な場合に起こりがちなトラブル
- 不満は怒りの気持ちが相手の中に残る
- 相手の気持ちや意見を受けとめない
- 人間関係が破綻したりギスギスした上下関係になる
- 必要な情報が共有されず失敗しやすい
- 自分の意見を通しても後味の悪さが残る
- 自己表現が「強がり」となって自分の本心とずれることもある
次回、「アサーションとはどういうこと?」、へ続く