日々のストレス、過去のトラウマ。
辛い状況にいる自分を、自分に合った方法で労ってあげるための心理学講座、第3回目です。
自分との向き合い方、受け止め方、心の負荷の受け流し方を知って、「息苦しい」から「生きやすい」自分を手に入れましょう!
目次
「自動思考」について解説!
前回の復習!
前回はストレスを書き出してみることと、その注意点を解説しました。
怒られたこと、緊張したこと、悲しかったこと・・・
どんな些細なものでも書き出してみることからスタートでした。
注意点としては、
・誰が見ても客観的な事実であること
・具体的であるほどよい
という2点ですね。
詳しくは前回の記事を参考にしてみてくださいね!
分析その3)一番最初に感じたことは?
書き出したストレスの状況で、あなたの頭の中に浮かんだ考えはどのようなものでしたか?
たとえば怒られたとき。
「そんなことで怒らなくてもいいのに・・・」
「また始まった・・・」
「いつも失敗しちゃうな・・・」
「今回はどう言い訳しよう・・・」
緊張したことなら、
「失敗しちゃいけないぞ」
「考えたら声が震えてきた」
「手も冷たくなってきた・・・」
「まずい、相手にもバレている・・・」
このように頭の中にたくさんの考えが浮かんでいたのではないでしょうか。
今回はそれを思い出して書き出してみましょう。
これは、頭の中に浮かんだ映像やイメージでも同様です。
相手のリアクションがいまいちだったことを思い出して落ち込んでいるときの「がっかりしていた顔」「気まずい空気」といったイメージ、思い出した記憶などがこれにあたります。
文字になっていなくても頭の中に浮かんできたものは自動思考と捉えましょう。
これはできるだけたくさん書き出してみましょう!
思いつけば思いつくほど、次の分析が進んでいき、ストレスの傾向や対策、対処方法が具体的になっていきます。
分析対象は「自動思考」
このように頭の中に自動的に湧き出す感情・考えを、心理学で自動思考と呼んでいます。
朝起きたとき「今日も出社かぁ」「もっと寝たいなぁ」と思うのも自動思考。
好きな番組を見ているときの「もっと見たいなぁ」「わくわくするな」も自動思考です。
生きている中で、私達の頭の中にはこういった考えが次々に湧いてきていますね。
しかし朝起きたとき「『今日も出社かぁ、だるいな」と思考している」とは思わないように、あまり意識していないのも事実です。
この自動思考をたくさんつかまえていくことで、自分のストレスの分析をすすめていくことができます。
専門用語が登場して難しく感じてしまうかもしれませんが、「その時浮かんだ考え・気持ち」のことだと思っていただければ大丈夫。
前回書き出したストレスの状況を思い出し、自動思考をたくさん書き出してみましょう!
次回に続きます。