突然ですが、あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
- お金持ちになること
- 玉の輿にのること
- 幸せな結婚をして子供を育てること
- 大きな会社に入って安定した職があること
- 商売やスポーツで大成功して有名になること
これらの目的は達成すると嬉しいものです。
しかし、「自己肯定感」が低いと、これらの目的を達成しても幸せを感じられません。
一次的には嬉しいかもしれませんが、喜びが長続きしないのです。
「自己肯定感を高めて人生をもっと楽に!」では、自己肯定感とうまく付き合う方法を身につけ、幸せな毎日を過ごすための方法をご紹介していきます。
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第21回は、「【自己有用感】…自分は何かの役に立っているという感覚」の続き、「【自己有用感】…休日に予定がないと不安…」を解説していきます。
目次
【自己有用感】…自分は何かの役に立っているという感覚
誰かのために役立てる喜びと、それを実感する充実感。
幸せに生きるために欠かせない「自己有用感」を得られない時、私たちはどんな状態になってしまうのでしょうか。
【事例1】休日に予定がないと不安…
「仕事は生活を支えるもの」という感覚の持ち主で、職場で接する人も同じ課の上司や同僚くらいと限られています。
その分、休日は充実させたいと旅行やコンサート、スポーツ観戦に行ったり、茶道を習ってみたりと、一見アクティブに動いてます。
しかしHさんは、「むなしい、寂しい」と孤独感に悩んでいました。
埋まっている予定の多くは一人で参加できるものが多くなり、一緒に遊んでくれる友人は、結婚は転勤など生活環境の変化もあり、年々減っています。
ある日、「週末、久しぶりに会おう」と約束をしていた友達との予定が直前にキャンセルとなり、「どうやって穴埋めしたら…」と、困惑してしまったのでした…。
予定を埋めても虚しさが埋まらないのはなぜなのか
年齢が上がるにつれて生活環境の変化に伴って、同世代の友人との付き合いは減っていきます。
結婚した、子どもが生まれた、親になった…となると、どうしても自分と比較し、考えてしまいがちです。
真面目な人ほど、「独身の自分は…」と、自己有用感を低下させてしまいます。
しかし、結婚も子どもも、自分だけでは解決できない問題です。
その点、Hさんは一人で楽しめる予定をスケジュールに入れておくことで乗り越えていたわけですが、一人でも楽しさでは自己有用感はなかなか高まりません。
社会と繋がっていないと感じてしまうHさんは、カウンセリングを訪れた際、これまでを振り返り、「やってていて充実感があったこと」「好きなこと」を書き出すようアドバイスされました。
すると、歌を歌うことが好きだと分かったので、Hさんの生活圏にあるゴスペルサークルに入ることをすすめられました。
中学・高校とキリスト系の学校に通っていたHさんは、教会で賛美歌を歌う習慣があったことも一因でした。
人と繋がることで、人は充実感を得る
自己有用感を確実に高めるには、興味のある分野で人との繋がりを作り、そこに参加してる、役立っている、という感覚を得るのが近道です。
歌うということは、全身運動で、前向きな気持ちになり、開放的なメンタルにもなります。
Hさんは、仕事ともプライベートとも違うコミュニティに身を置くこと、一緒にゴスペルを歌うことで、自己有用感を高められました。
また、カウンセリングでは、休日の夜に、その日にあった良かったことを3つ書くようにアドバイスされました。
「そこで出会った人との会話で印象に残ったこと」
「心が動いた風景のこと」
何でも構いません。
3つの良いことを書き出すことで、休みの日を通じて得られた周囲の人や社会との繋がりが見えてくるため、それが自己有用感を高めてくれるのです。
Hさんはゴスペルサークルで歌うようになり、クリスマスには地域のホールコンサートでステージにも立ちました。
多くの人が集まり、歌を聞き、拍手をしてくれる経験は自己有用感を大きく高めてくれたようです。
自己有用感は、周囲に左右されて高まります。
自己有用感を高めるためにも、仕事は過去の経歴とは全く無縁の、自己肯定感の高い人が集まるコミュニティに所属して、ありのままの自分をさらけ出す。
これによって、Hさんの自己有用感は、高まったのです。
次回、「【自己有用感】…周りはすごいのに自分だけ結果が出ない」へ続く