突然ですが、あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
- お金持ちになること
- 玉の輿にのること
- 幸せな結婚をして子供を育てること
- 大きな会社に入って安定した職があること
- 商売やスポーツで大成功して有名になること
これらの目的は達成すると嬉しいものです。
しかし、「自己肯定感」が低いと、これらの目的を達成しても幸せを感じられません。
一次的には嬉しいかもしれませんが、喜びが長続きしないのです。
「自己肯定感を高めて人生をもっと楽に!」では、自己肯定感とうまく付き合う方法を身につけ、幸せな毎日を過ごすための方法をご紹介していきます。
第22回は、「【自己有用感】…休日に予定がないと不安…」の続き、「【自己有用感】…周りはすごいのに自分だけ結果が出ない」を解説していきます。
目次
【自己有用感】…自分は何かの役に立っているという感覚
誰かのために役立てる喜びと、それを実感する充実感。
幸せに生きるために欠かせない「自己有用感」を得られない時、私たちはどんな状態になってしまうのでしょうか。
前回は、休日に予定が埋まっていないと不安になるHさんの事例をご紹介しました。
今回は、仕事で思うような成果が出せないと悩んでいるSさんの事例です。
【事例2】周りはすごいのに自分だけ結果が出ない
中堅商社、ベンチャー企業と、2度の転職を経験して、この春から外資系コンサルティングファームに入社。
これまでの経験を活かして活躍しようと思っていたものの、周囲は英語だけでなく、中国語、フランス語などを操るトリリンガルの人材など、優秀な人材がぞろぞろ。
Sさんは思うような成果が出せず、自信を失って、会社が求める価値を提供できていないと、自己有用感を失ってしまいました…。
自分の小さな箱から飛びだす方法
Sさんに限らず、良いものを持っているのに自分と周囲の環境を客観視できずに力を発揮できず悩んでしまうケースは多々あります。
Sさんがカウンセリングですすめられたのは、「小さな箱から出る方法」です。
Sさんは、周囲の目を客観視するための「ポジション・チェンジ」と、自分の夢を再確認してもらうための「タイムライン」をすすめられました。
というのは思い込みに過ぎません。
立場を入れ替えて、転職してきた自分に周囲が何を求めているかを想像することで、Sさんは会社がなぜ、自分を採用したのかを改めて思い出しました。
Sさんが評価され、期待されていたのは、大学時代に留学していたインドでの経験とネットワークでした。
他の人にはない強みを生かすことで、語学力やコンサルタントとしての経験値の差は埋められます。
その上で、3年後、5年後、7年後のキャリアを思い描いたことで、Sさんはやるべきことを取り戻しました。
自分を大きく後押ししてくれる言葉とは
Sさんが気持ちを立て直したところで、もう一押し勇気をもってもらうために、カウンセリングでは「レファレント・パーソン」もすすめられました。
Sさんの尊敬する人は、「ココ・シャネル」。
20世紀を代表するファッションデザイナーで、自らの手で人生を切り開いた女性です。
そこで、シャネルの名言から気にいったフレーズを選んでもらって、普段から目につくところに貼ってもらいました。
「私は自分の歩む道は自分で決めるわ。だって自分の人生だもの」
「人はいろんなことを言うかもしれないけど、例え、その道が大変でも、自分で選んだ道なら納得できる」
「だってそれが人生ってものじゃない?」
ふとした時に、このフレーズが目に入ることで、
と、自分の置かれた状況について、客観視することができます。
そして、名言にモチベーションをもらいながら行動することが、結果的に周囲の人を助けることにもなり、自己有用感を高めてくれるのです。
自己有用感が低下している時は、視野が狭くなっています。
視野を広げるために、偉大な賢人の生き方は在り方に触れるだけでも、自分が小さく感じられ、
と感じることができます。
そして、自分がどのようにすべきかも知るきっかけにもなります。
このことを知るだけでも自己有用感は勝手に高まります。
「レファレント・パーソン」は、あなたがスゴイと思っている人なら誰でも構いません。
イチロー?
松下幸之助?
イエス・キリスト?
ナイチンゲール?
ONE PIECEのルフィ?
その人の生き方、残した言葉を写し鏡にすることで、自己有用感だけでなく、他の【感】も高めてくれる、非常に役に立つテクニックです。
また、瞬発型のテクニックとして、次のようなものがあります。
- 「私ってイイ人!」と思って挨拶する
- 良好な関係の人と話す
- 5分だけ掃除する
- 夕暮れ時は、明るいところに行く
次回、「自己肯定感が一瞬で高まる方法」へ続く