突然ですが、あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
- お金持ちになること
- 玉の輿にのること
- 幸せな結婚をして子供を育てること
- 大きな会社に入って安定した職があること
- 商売やスポーツで大成功して有名になること
これらの目的は達成すると嬉しいものです。
しかし、「自己肯定感」が低いと、これらの目的を達成しても幸せを感じられません。
一次的には嬉しいかもしれませんが、喜びが長続きしないのです。
「自己肯定感を高めて人生をもっと楽に!」では、自己肯定感とうまく付き合う方法を身につけ、幸せな毎日を過ごすための方法をご紹介していきます。
第28回は、「自己肯定感を一瞬で高めるには…⑤」の続き、「自己肯定感を一瞬で高めるには…⑥」を解説していきます。
目次
自己肯定感を一瞬で高めるには…⑥
これまで自己肯定感を「自己肯定感の木」に例えてご紹介してきましたが、皆さんが一番知りたいのは、
その方法だと思います。
元気がある日もあれば、ない日もあるのが人間です。
大切なのは、
「落ち込んでしまう時があってもいい」
と自分にささやいてあげることです。
そして、自己肯定感を取り戻すための「小さなコツ」を身につけておくこと。
ここから、「自己肯定感を一瞬で高める方法」をご紹介しますが、どれも今すぐ簡単にできるものばかりなので、ぜひ生活の中に取り入れてみてください。
【10】仮眠をとる
東京医科歯科大学・井上昌次郎名誉教授は、
と、睡眠の役割を明快に説明しています。
私たちは脳を酷使したあと、睡眠により休息をとり、神経を修復する必要があると言われています。
睡眠不足の時に不愉快な気分や意欲低下が起きるのは、脳の機能が低下しているためで、休息が必要なのです。
よって、睡眠不足は自己肯定感を低下に繋がります。
眠りが足りない人ほど、
「なんとなくイライラする」
といった、自己否定的な感覚を抱くのも当然で、寝不足の解消が自己肯定感を勝手に高めてくれるとも言えます。
そこで、昼休みなど休憩時間を利用して、目を閉じて、じっと休息することで疲れ眠気をとり、脳を回復させる「パワーナップ」という仮眠方法を試してみましょう。
パワーナップは、コーネル大学の心理学者・ジェームス・マースが提唱する仮眠方法で、15分~20分、目を閉じて、うとうと休息をとるというもので、その効果は夜の3時間の睡眠に匹敵すると言われています。
パワーナップを行う時は、部屋の明かりを消した状態で横になり、目を閉じて腕を枕にして突っ伏し、呼吸のペースを落とすことでも同様の効果が得られます。
パワーナップを行う時は、部屋の明かりを消した状態で横になり、目を閉じてゆっくり呼吸する状態が最適とされていますが、椅子に座った状態で、目を閉じて腕にして突っ伏し、呼吸のペースを落とすことでも同様の効果が得られることが分かっています。
会社などの環境で、その場で昼寝ができないという場合は、トイレや人通りがないベンチでもいいでしょう。
たった15分の仮眠で愉快な気分になり意欲が向上します。
1日15分で一日分の自己肯定感が勝手に高まってくれるので、試してみてください。
【11】おやつを食べる
自己肯定感が低下すると、
迷惑になっているのではないか
役に立っていないのではないか
というストレスフルな心理状態に陥りやすくなります。
このような状態は、緊張やストレスから起こります。
脳科学的には、ストレスの緩和を行う役割のセロトニンが不足し、ストレスが蓄積され、結果的に緊張の心理状態が生じやすくなり、ますます自己肯定感が低下していきます。
そこで、セロトニンを作るために役立つのが「好きなものを食べること」です。
好きなものを食べる行為は、満腹中枢を満たし、口唇も満たされ、心をを落ち着かせ、自己受容感を回復させてくれます。
また、噛むという行為には、緊張状態を弛緩状態に変えていく効果もあります。
大好きなものを噛んで食べる。
この行為だけで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが出て、感情を「快」に変えてくれます。
「チョコを食べる」「ガムを噛む」など、ちょっとしたおやつで大丈夫です。
スキマ時間に自分をリラックスさせる小さなプレゼントを贈りましょう。
たったそれだけで、あなたの自己肯定感が勝手に高まります。
【12】立ち上がってみる
仕事中、
「座りっぱなしでモヤモヤする…」
など、少し自己肯定感の低下を感じたら、立ち上がってみましょう。
少し歩いてもいいかもしれません。
「座っていることは喫煙に等しい」というたとえがあるほど、長時間座っていることには弊害があるのです。
科学誌「サイコロジカル・サイエンス」は、「立っていることが思考に良い影響を及ぼし得る」という主張を科学的に裏付ける研究結果を発表しています。
研究チームは、2つのグループのうち、一方には座って、もう一方には立ったまま「ストループテスト」を受けてもらいました。
ストループでストは、心理学者・ジョン・リドリー・ストループが考案したもので、脳が異なる刺激を同時に受けた時に経験する判断の「遅れ」を説明し、脳の処理能力を測る上で、もっとも信頼されている方法の一つです。
結果は、わずかな差で、立っているグループの方が情報処理能力が高いという結果が出ました。
私たちは、立つだけで脳の情報処理の雨量を引き上げられるのです。
ずっと座っているより、時折立つことによって、集中力を高められ、滞っていた物事も進んでいきます。
とはいえ、意味もなく立ち上がるのは気が引けるので、社内にオープンスペースがある会社なら、ノートパソコンを持って、作業スペースに変えたり、5分だけコンビニに行ったり、自販機で飲み物を買ったり、トイレに行って手を洗ったり。
そんな風に、ちょっと立ち上がって目に入る景色を変えるだけで、自己効力感、自己決定感が回復し、自己肯定感が高まります。
と思ったら、スッと立ち上がって気分を変えましょう。
次回、「自己肯定感が一瞬で高まる方法⑦」へ続く