突然ですが、あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
- お金持ちになること
- 玉の輿にのること
- 幸せな結婚をして子供を育てること
- 大きな会社に入って安定した職があること
- 商売やスポーツで大成功して有名になること
これらの目的は達成すると嬉しいものです。
しかし、「自己肯定感」が低いと、これらの目的を達成しても幸せを感じられません。
一次的には嬉しいかもしれませんが、喜びが長続きしないのです。
「自己肯定感を高めて人生をもっと楽に!」では、自己肯定感とうまく付き合う方法を身につけ、幸せな毎日を過ごすための方法をご紹介していきます。
第34回は、「自己肯定感をジワジワ高める方法」の続き、「【ステップ1】「自己認知」の3つのトレーニング」を解説していきます。
【ステップ1】「自己認知」の3つのトレーニング
一つ目のステップは「自己認知」です。
あなたの自己肯定感が、今どんな状態にあるか、あなたの現在地を知るステップになります。
私たちは意外と自分のことを客観視せずに生きています。
例えば、天気予報を確認したり、一度、外に出て様子をうかがってみたりして、外は雪が降っていたと知ったら、それに応じた服を切る事ができます。
このように、今の自分の自己肯定感がどのくらいなのかをまず自己認知することが、全ての解決の糸口になります。
しかし、自分のことは一番できないという心理学のデータがあります。
例えば、私たちは何かに取り組む時、客観的に状況を分析することができずに、時間や労力を軽く見積もっていまうという傾向があります。
この傾向を、認知心理学者のダニエル・カーネマンは、「計画錯誤」と名付けています。
カーネマン博士は、学位論文を書いている大学4年生を対象に、「いつごろ書き終わるか」を質問し、最短と最長のケースを予測して記入する実験を行いました。
学生たちが予想した最短日数の平均は27日、最長日数は49日でした。
ところが、実際に論文が書き終わるまでにかかった平均日数は56日。
実際に最短の予測日数で書き終えた学生はほんの一握りで、最長の予測日数で書き上げた学生は半分もいませんでした。
このように、人は自分を客観視するのが苦手な生き物なのです。
自分では自分の状態が分かっているつもりでも、いつのまにか思った以上に自己肯定感が下がっていることは多々あります。
だからこそ、自分の現在地を知ること、自己肯定感が今どれくらいかを知ることが重要なのです。
「自己認知」の3つのトレーニングを通して、あなたの現在地「今、ここ」を再認識していきましょう。
「あれ?いつの間にか低くなってる」と認識できたら、心が楽になります。
自分の今の状態を知ることは、解決のためのはじめの一歩になるのです。
次回から、「自己認知」の具体的なトレーニング方法をご紹介していきます。
次回、「自己認知のトレーニング【1】ライフチャート」へ続く