突然ですが、あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
- お金持ちになること
- 玉の輿にのること
- 幸せな結婚をして子供を育てること
- 大きな会社に入って安定した職があること
- 商売やスポーツで大成功して有名になること
これらの目的は達成すると嬉しいものです。
しかし、「自己肯定感」が低いと、これらの目的を達成しても幸せを感じられません。
一次的には嬉しいかもしれませんが、喜びが長続きしないのです。
「自己肯定感を高めて人生をもっと楽に!」では、自己肯定感とうまく付き合う方法を身につけ、幸せな毎日を過ごすための方法をご紹介していきます。
第38回は、「【自己認知のトレーニング③】課題の分離」の続き、「【【ステップ2】「自己受容」の3つのトレーニング】」を解説していきます。
【ステップ2】「自己受容」の3つのトレーニング
2つめのステップは「自己受容」を促すトレーニングです。
自己受容とは、今の自分に「YES」と言い、受け入れた状態のことです。
イメージとしては、映画「アナと雪の女王」の劇中歌『レット・イット・ゴー』の
映画「グレイテスト・マンショーン」の主題歌『ディス・イズ・ミー』の歌詞、
などがしっくりきます。
心理学で「マズローの5段階欲求説」というものがあります。
これは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、
と仮定して、人間の欲求を5段階で理論家したもので、「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」の5つの階層に分かれているという理論です。
実は、この5段階の「承認欲求」の上の断層に「肯定欲求」があるのではないでしょうか。
「承認欲求」とは、人に認められたいという欲求であり、「肯定欲求」は、自分で自分を認めたいとう欲求のことです。
例えば、あるカウンセリングルームで、クライアントの皆さんに「ありのままのあなたでいいよ!」と言うと、承認されたことに満足してカウンセリングを放棄してしまったり、承認されないと気がすまなくなって依存する、ということがあったそうです。
そのため、承認欲求が満たされたら、今度は、
と自己肯定感を高めて、自分で自立して動き出す必要があるのです。
生まれたての赤ちゃんには、自己否定の感情はまったくありません。
「話すことができなくて迷惑かけてないかな?」
とい自己否定感はそもそも持たずに生まれてきます。
私たち人間は、生まれたての瞬間は「自己肯定感の塊」だったのです。
そのため、自己実現にピラミッドの「承認欲求」の断層の上には、「肯定欲求」があるのではないでしょうか。
自己受容の3つのトレーニングを行った先で目指すのは、「承認欲求」と「肯定欲求」が満たされた「全承認・全肯定」の状態です。
と胸を張れることが強い自己肯定感の証なのです。
そのために欠かせないのが、自尊感情と自己受容感です。
「これが私!」というプライドを持ち、今の自分の「ありのまま」を受け入れて、前を向いて進んでいく…。
自己受容を促す3つのトレーニングを行うことで、物事の解釈と意味づけを変え、自尊感情と自己受容感を底上げしていくことができます。
例えば、コップに水が半分入っているとして、それを
と解釈するか、
と解釈するかは、受け手次第です。
と解釈すれば不安と焦りが、
なら安心と落ち着きをもたらします。
どちらの解釈と意味づけで物事を見るか?
その枠組みを変えていくことを心理学の世界では「リフレーミング」と言います。
自尊感情と自己受容感を底上げして、自己肯定感を強くしていく方向へ、あなたの物事の解釈と意味づけをリフレーミングしていきましょう。
「できない」という思い込みから抜け出す
サーカスのゾウは、小さい頃に鎖でつながれていると、「どうせ逃げられない」と思い、鎖を切る力を身につけても鎖を切ろうとしないそうです。
小さい頃から鎖に繋がれていたゾウは、「どうせ無理」という思い込みによる解釈をし、逃げられないという意味づけをします。
自己肯定感が低下すると、過去に失敗したりうまくいかなかった経験やネガディブな印象のもの、苦手意識の高いものを、「どうせまた失敗したりうまくいかないだろう」「私はそれは好きなタイプなないからやらない」と判断して、自分にブレーキをかけてしまいます。
自己肯定感が低いと、そもそも挑戦する前に諦めてしまうのです。
私たちはサーカスのゾウではなく、人間です。
自らの自己肯定感を高めれば、本来持っている、
という力がよみがえるのです。
【ステップ2】では、「これが私!」と自己受容するための3つのトレーニングをご紹介します。
自己受容感を高めることが、あなたらしい人生を歩むための原動力となります。
次回、「【自己受容トレーニング①】タイムライン」へ続く