突然ですが、あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
- お金持ちになること
- 玉の輿にのること
- 幸せな結婚をして子供を育てること
- 大きな会社に入って安定した職があること
- 商売やスポーツで大成功して有名になること
これらの目的は達成すると嬉しいものです。
しかし、「自己肯定感」が低いと、これらの目的を達成しても幸せを感じられません。
一次的には嬉しいかもしれませんが、喜びが長続きしないのです。
「自己肯定感を高めて人生をもっと楽に!」では、自己肯定感とうまく付き合う方法を身につけ、幸せな毎日を過ごすための方法をご紹介していきます。
第5回は、「2つある『自己肯定感の高め方』」の続き、「小さな習慣が現実を大きく変える」を解説していきます。
小さな習慣が現実を大きく変える
前回、自己肯定感を高めるには「瞬発型」と「持続型」の2つの方法があるとご紹介しました。
このどちらにも共通することですが、小さなステップを踏む感覚を大切にしましょう。
それぞれの手法を実践して、小さな一つのステップを踏めたな、と感じた時、
「できた!」
「自分に◎!」
と自分にご褒美の言葉をかけてあげましょう。
そうすることにより、最終的に自己肯定感を高めることが潜在意識まで根づき、どんなことがあっても、自己肯定感という感情が湧きだして、
と感じるものになっていきます。
これは、アメリカの心理学者・バラス・スキナーが提唱した「スモールステップの原理」という考え方です。
達成したいゴールに向かって行うべきことを小さなステップに分けて、一つずつ確実にこなしていくことで達成感が上昇します。
一つの小さなステップをクリアするごとに、
という報酬を受け取ることでモチベーションが持続します。
人間の脳にやる気を出してもらうためには、「報酬系」と呼ばれる脳の回路を満足させる必要があると言われています。
報酬系を満たしやすい条件は2つ。
- 達成できそうな課題に取り組むこと
- 課題を達成したという成功体験を得ること
スモールステップの原理は、この2つを満たしているため、やる気を出すために効果的な方法と言われているのです。
例えば、
という方がいたとします。
なんとか不安と恐怖を克服したいと思っていたところ、柑橘系のアロマオイルが不安を和らげる効果があると知ったその方は、早速オレンジやレモンなどのアロマオイルを試したところ、不安と恐怖に向いていた意識が「オレンジの香り」へと切り替わり、少しずつ気持ちが落ちつくことに気づきました。
そして、何度か過呼吸にならずに済んだ経験を積むうちに、
と思えるようになってくるのです。
過呼吸への不安や恐怖を何とかしたいという目標に対して、アロマオイルを買って試すという「スモールステップ」を踏んだことで、状況が変化したのです。
過呼吸への不安や恐怖は、まだ起こっていない未来に意識を向けていたため起きていました。
しかし、これを乗り越えるためには、未来ではなく「今」に意識を向けることが大切なのです。
「スモールステップ」の成功体験を重ねることで、自己肯定感は自然と高まります。
瞬発型のテクニックがもたらした成功体験が土台となって、自己肯定感のしなやかでブレない自分軸をつくる持続型のトレーニングができるようになったのです。
持続型と瞬発型は、組み合わせるとより優れた効果を発揮し、あなたの自己肯定感を高めてくれます。
楽しみながら取り組んでみてください。
次回、「自己肯定感の2つの罠…『過去』と『比較』」へ続く