列に並ぶのがニガテ・・・
人気のお店や電車やバスに乗るときに列になって並ぶことって多いですよね。
順番を守るというのは、社会のルールです。
順番を守らず横入りをしてしまうと、周りの人に迷惑が掛かりますし、睨まれてしまうこともあるかもしれません。
ですが、順番に並ぶということがニガテな人もいます。
自閉症や発達障害のある子は並ぶことがニガテなようです。
目次
なぜ、列に並ぶのがニガテなの?
衝動的に行動してしまうため
ADHDなど、衝動的に動いてしまう障害を持っていると、行動を抑えることが出来ない場合があります。
また、そのことに対しての欲求が強いと、並んでいるという状況が目に入らず、声をかけられても耳に入らないということもあります。
本人の認識からすると、そこには誰も並んでいなかったという認識の時もあるようです。
並ぶことの意味がわからない
この場合、発達障害と知的障害も持っていることが考えられます。
そのため、何のために並んでいるのかがわからない、並ぶこと自体の理解ができていない可能性があります。
並び方がわからない
並ぶ意味は理解できていても、どこに並んでいるのか、どのように並んでいるのかがわからないことがあります。
曖昧な指示が理解できないこともあるので、「どこどこに並んで」と言ったように、具体的に指示を出すと効果的です。
何事も一番がいい
一番=いいこと、えらいと思っているかもしれません。
一番だと何事も最初にできるし、先頭=リーダー気分を味わえるため、一番はいい、逆に遅い番号はダメという認識があります。
並んだあとが想像できない
並ぶことの意味は分かっていても、並んでどうなるのか、いつまで並べばいいのかが想像できずに、不安になったり、イライラしてしまうことがあります。
自閉症や発達障害を持っている方は想像することがニガテという方が多いようです
強いこだわりがある
自閉症や発達障害を持っている方はこだわりを持っていることがあります。
自分の嫌いな数字があると並ぶことが出来ない、自分の決めたやり方や順序でないと並べないということがあります。
順番を無視しても、自分が納得のいくまで何度もやり直すことがあります。
並ぶのがニガテな子への対応は?
並ぶことの意味をしっかり理解させる
「なんのために並ぶのか」「並ぶとどうなるのか」ということをきちんと教え、理解することが大切です。
具体的に教える
「どれくらい待てばいいのか」を具体的に教えることで不安が解消されます。
「あと10分」などと、わかりやすく説明しましょう。
並び方がわからない場合も、「出席番号順」「○番目」と伝えましょう。
並べたことを褒める
並ぶのがニガテなのに、並ぶことが出来たらしっかりほめてあげましょう。
褒められることで、自分への自信に繋がりますし、並ぶことが正しいことと理解することが出来ます。
まとめ
発達障害などの障害を持っている子は並ぶのがニガテなことがありますが、きちんと並ぶ意味や、並び方などを理解できれば克服していくことができます。
ルールを守ることは、社会生活において大切なことなので、しっかり守れるようになるといいですね。