部屋を片付けるのがニガテ・・・
部屋を片付けられない理由は、「忙しい」、「疲れた」だけでしょうか?
実は、部屋を片付けられないのには、病気が関係しているかもしれません。
目次
部屋を片付けられないのは病気のせいだった?
例えば、片づけに集中できない、物を捨てられない場合は、ADHDや統合失調症などの病気が原因になっている可能性が考えられます。
ものを片付けられない理由として、6つの病気をまとめてみました。
1.ADHD(注意欠陥多動性障害)
ADHDとは、集中力が続かない、じっとしていられない、衝動的に行動してしまう発達障害のことです。
2.統合失調症
幻想、妄想などが生じるのが統合失調症です。
この幻想、妄想により、「物を捨ててはいけない」などという考えがあり、物が捨てられない可能性もあります。
3.うつ病
気分が落ち込み、行動する気力が出なければ、当然片付けにも手が付けられません。
4.セルフネグレクト
セルフネグレクトとは、自分を放置してしまうことです。
自分への関心がなくなるので、すべてにおいて投げやりになってしまいます。
5.認知症
脳の細胞の数が減ってしまったりすることで、日常生活を送るのに支障が出てしまいます。
6.強迫性貯蔵症
強迫性障害のひとつで、自分の意志に反してものを溜めこんでしまう精神疾患です。
「いつか使う時が来るかもしれない」「もう二度と手に入らないかもしれない」という思いから捨ててしまうのが不安だったり、ものを捨てるという行為への罪悪感などからものを溜めこんでしまいます。
なぜ、このような病気になってしまうの?
普通に生活してきた人が急にゴミ屋敷を作ってしまうこともあるようです。
ADHDなどの幼いころからの原因以外には以下のものが考えられます。
- 夫、妻など身近な人との死別
- 子どもの独立
- 定年退職
- 大きな病気や事故などの経験
など
「今まで仕事一筋だった」「大変だった子育てが終わった」など、急に目的・やりがいが無くなってしまったタイミングで発症したり、強いストレスや寂しさ、孤独からものを収集するようになるようです。
これらの病気を治すにはどうしたらいいの?
放置しておくと、治るどころか悪化してしまうこともあります。
まずは、精神科や神経科、心療内科に行き、一度見てもらうといいでしょう。
主な治療法としては、主に認知行動療法と薬物療法が使われます。
認知行動療法
考え方の偏りを少しずつ修正していきます。
「ものは溜め込まなくても大丈夫」「ものを捨てる不安に慣れる」ことが大事です。
実際に行動に移してみて、ものを捨てるという行為に少しずつ慣れていきましょう。
薬物療法
- 幻想や妄想が強い→抗精神病薬
- 気分が落ち込んだり、やる気が出ないとき→抗うつ薬
- 不安や緊張が強いとき→抗不安薬
などが用いられます。
今回のまとめ
ものを片付けられないのは、病気が原因の可能性もあるようですね。
病気の発症には強いストレスや寂しさ、孤独が関係しているようです。
病気の場合は放っておいても悪化してしまうので、気になることがあれば一度精神科や心療内科で診てもらうといいかもしれません。