こんにちは! 中の人Sです。
障害年金は障害を持っている方が申請できる、公的な制度です。
制度についての詳細や、申請の流れなどはぜひ過去の記事でご覧くださいね。
今回は障害年金申請のふりかえりも今回で最終回。
やっておいてよかったことの最終回は、自分のことをまとめるということについてです。
目次
復習! やっておくべきことまとめ
障害年金の申請は、様々な施設・事業所を往復したり、辛いことを思い出さなければならなかったりなど、体力的にも精神的にも負担が大きくなることが多いものです。
疲れたときに相談できる人がいるだけでも精神的な負担は軽減できますが、周りにそんな人はいないということもあるでしょう。
どんな相談相手がどこにいるのか?
その探し方を第一回目でお話しました。
また、障害年金の申請をするとき、多くの人の最初のステップが「年金事務所で書類をもらう」ということ。
書類をもらう時点で申請のおよその流れを知っていることで、書類をもらう際に不明点を相談することができます。
前回はおよその流れの把握の仕方、情報収集のしかたについて解説しましたね。
どこからスタートすればよいかなども解説しているので、ぜひこちらを見てみていただければと思います。
障害年金申請をするなら、「自分の情報をまとめておく」べき!
障害年金申請の際にやっておいてよいこと3つ目、それは「自分のことをまとめておく」ということです。
申請の際に必要な書類はたくさんありますが、国が受給可否を決めたり等級を決めたりするときに最重要視される書類は、医師が記載する「診断書」だそうです。
ところが、医師は年金の専門家ではないので、記述方法を間違えてしまったり、本人作成の申立書と記述内容が合わなかったりということも起きがちです。
また、診断書には普段の生活状況などを記述する欄があります。
ここも、医師が患者の生活状況を把握していることはまれなので、こちらの意図する診断書にならない場合も多々あるのです。
医師に対してこちらから、普段の生活の状況(片付け、金銭、コミュニケーションなど)を伝えていく必要があるのです。
ただし自分で状況を説明したり意図を説明したりするのは一人では難しいことなので、本来であれば状況や経緯を詳細にヒアリングしてくれるワーカーさんがいる病院、サポートのある病院が望ましいところですが、実際申請のために転院するというのも難しいものですね。
ですので実際には、事前に自分のこと・状況などを書類でまとめておいてそれを医師に渡す、というのが良い方法です。
今回は自分でできる方法、まとめておくべき情報をご紹介します!
まとめておくべき自分の情報
・病歴:初診日について。また、どの時期に、どんな症状が出ていたか。
・初診日にどの年金に加入していたか:学生などは国民年金のみ、社会人であれば厚生年金、など
・遡及の申請を考えているか:初診日より1年6ヶ月前までさかのぼって請求するか
・何級の申請をしたいのか:現在の生活においてどのくらい金額が必要か考えておく
・職歴:いつ仕事を初めていつ辞めたのか
これらすべてをまとめなければ申請ができない、というわけではありませんので安心してくださいね。
ただこれらは自分の申立書でも必要となるので、まとめておいたほうが良いのではないかと思います。
インターネットや役所で調べたり、当時の状況などは家族や知人に聞いてみるのもよいことです。
一人で整理できないという人も、一緒に整理してくれる人がいれば安心ですね。
診断書を作成するときにはこういった情報があると、医師も作成しやすく、自分の申立書との齟齬も減ります。
医師に伝えるうえで大切なこと
また、初診のときの年金の加入状況と、どの等級を考えているかといった部分を伝えるのも大切なことです。
こちらからの情報提供を行わなければ、医師が持っているカルテの情報のみでの診断書作成になりますので、自分が望む診断書が出来てこないことも。
しかしこちらがどういう経緯、どういう状況で、どの程度の障害年金申請をしたいのかということを医師に伝えることができれば、医師も診断書の作成時に検討してくれます。
この部分は難しい部分ですが、大切な部分です。
障害年金に関する最低限の知識を持っていることも必要になります。
もしくは知識を持っている人や主張を伝えることが出来る人に同行してもらうということも一つの手ですね。
そのほか、やっておいてよかったこと
私がやっておいてよかったと思うのは、
・日記などその当時の状況がわかる文章を残しておくこと
・お薬手帳を保管しておくこと
過去の分までさかのぼっての申請の場合、過去の情報を思い出したりすることは大変な作業です。
過去の事実を証明するものが残っていれば、書類作成も楽になりますよ。
ここまで障害年金の申請レポートや、申請時のポイント、ふりかえりを行ってきました。
障害年金についての知識、申請のおよその流れ、ポイントなどが、今申請を考えている方のヒントになれば幸いです。
また、一人で申請できるか不安、どこから手を付けるべきかわからないという方もいらっしゃると思います。
役所や保健センター、社労士事務所などでサポートを受けるようまずはアクションしてみるところからスタートしてみましょう。
出来る範囲で行動するということがまず一歩。
検討してみてくださいね。