依存症ってどんな病気?【26】~相談先~

皆さんは何かに「ハマった」経験はありますか?

スマホのゲームやSNSに熱中してつい夜更かしをしてしまった。

パチンコで今月の小遣い全部使ってしまった、などなど…。

人は何かしらの「モノ」や「コト」など、「ハマった」経験があると思います。

ただ、中にはその「ハマる」が度を超してしまう場合があります。

それが、いわゆる「依存」

「依存」により社会生活に支障が出ている状態を「依存症」といいます。

「依存症ってどんな病気?」では、依存症とはなにか、回復するためにできることなどについて、詳しく解説していきます。

第26回は、「まわりの人ができること…起こりやすいこと」の続き、「相談先」についてみていきます。

相談先

家族など、身近な人だけでなんとかしようと躍起になればなるほど、事態は悪化しがちです。

まずは家族が、相談という形で外部との繫がりを求めることが大切です。

本人を連れていかなくても相談はできる

依存症ではないかと思ったときは、「病気というほどではない」と感じる程度でも、まずは相談してみることをおすすめします。

依存症に関わる機関はいろいろですが、医療機関の場合、本人の受診を求められることが多いので、家庭の相談先としては「精神保健福祉センター」がよいでしょう。

本人の状態に応じて適切なアドバイスが受けられます。

本人が回復に向けたスタートラインに立てるように、専門家の知識を借りていきましょう。

支援の一歩は相談から

依存症の回復支援は、多くの場合、家族をはじめ本人のまわりにいる人が「困っている」と声を上げることから始まります。

精神保健福祉センター(まずは電話で問い合わせを!)

心の健康にかかわる問題を専門に扱う公的機関。

各都道府県・政令指定都市に1カ所以上配置されており、「こころの健康センター」などという名称のところもあります。

その多くは、依存症相談拠点機関の指定を受けており、依存症対策において中心的な役割を果たしています。

家族への対応

本人の状態について話を聞き、対応の仕方、受診の促し方などについてアドバイスします。

家族向けに依存症についての勉強会なども開催しています。

本人への対応

本人からの相談にも、もちろん応じています。

本人向けの治療・回復プログラムを実施しています。

事前に面談を行い、よりよい機関を紹介することもできます。

他機関との連携

医療機関での診断・治療が必要と考えられる場合には、適切な医療機関につなぎます。
地域の自助グループ、回復支援施設などとも連携しています。

生活面での困りごとがある場合は、市区町村の担当窓口を紹介するなど、他機関と連携しながら、依存症の人とその家族の支援にあたります。

地域の保健センター/保健所

地域住民の健康を守るための公的機関。

依存症についての相談も可能ですが、相談日が限定されていることもあります。

直接、確認した上で利用するとよいでしょう。

依存症相談拠点機関

厚生労働省が実施している「依存症対策総合支援事業」において、依存症について専門知識をもつ依存症相談員の育成が行われており、精神保健福祉センターなどに配置されています。

依存症相談拠点機関については、「依存症対策全国センターサイト内で検索可能です。(https://www.ncasa-japan.jp

警察へ通報は義務ではない

本人の部屋などで違法薬物らしきものを見かけた、使用しているところを見た、本人が「やった」と言っているからと言って、家族が警察に通報する義務はありません。

回復支援にあたる機関も同様です。

本人が違法薬物を使っていると考えられる場合、「相談したら逮捕されるのではないか」と心配する家族も多いのですが、専門機関の職員は守秘義務を負っており、警察に通報することはないので安心して支援を求めてください。

ただし、本人や周囲の人の身に危険が及ぶような事態が生じているのであれば、通報をためらうべきではありません。

命を落としたら元も子もないからです。

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次回、「家族ができること」へ続く。


 

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