お役立ち記事 依存症

依存症ってどんな病気?【10】~ものへの依存~

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皆さんは何かに「ハマった」経験はありますか?

スマホのゲームやSNSに熱中してつい夜更かしをしてしまった。

パチンコで今月の小遣い全部使ってしまった、などなど…。

人は何かしらの「モノ」や「コト」など、「ハマった」経験があると思います。

ただ、中にはその「ハマる」が度を超してしまう場合があります。

それが、いわゆる「依存」。

「依存」により社会生活に支障が出ている状態を「依存症」といいます。

「依存症ってどんな病気?」では、依存症とはなにか、回復するためにできることなどについて、詳しく解説していきます。

第10回は、「依存症の特徴を知る…歴史的背景」の続き「ものへの依存」についてみていきます。

目次

ものへの依存

依存対象となっているものは合法か違法かで区別されますが、心の病気としての依存症(物質使用障害)は、対象が合法でも違法でも同じように生じます。

取り締まりの強化だけでものへの依存は減らせない

どんなに規制が厳しくても、特定のを求めてやまないのが依存症という病気です。

厳しい取り締まりの対象である覚せい剤が、精神科医療の現場において最も多くみられる乱用薬物であり続けているのは、依存症という病気の本質を示しています。

覚せい剤以外の乱用薬物では、睡眠薬・抗不安薬のような合法的に入手できるもの、一時期の危険ドラッグのように「取り締まりにくい薬物」の増加が目立ちます。

捕まりたくはないけれど薬物は欲しい、「逮捕されずにハイになること」を求めている人が多いのです。

取り締まりを強化したり、規範意識を育てたりするだけでは、依存症の問題は解決できないのです。

乱用薬物の栄枯盛衰

下記は、薬物乱用によってなんらかの精神症状を呈し、精神科医療施設で治療を受けた人を対象に、「なにを主に乱用したか」を聞き、薬物の種類別に全調査対象者に占める割合を示したグラフです。

乱用薬物にも、流行り廃りがあることが分かります。

「捕まらない」から乱用された危険ドラッグ

2011~2014年頃、覚せい剤や大麻の成分を少しだけ改造し、法規制を免れていた薬物の乱用が目立ちました。

法規制の仕組みを変え「違法」となったことで、一気に減りました。

法規制の背後にあるもの

依存性薬物の厳罰化が進んだ19~20世紀は、国家主義が進み、ナショナリズムの高揚がみられた時期でもあります。

社会的な要因が、厳罰化を推し進めた側面もあるといえます。

「病者」の増加

依存症者が目立ち始めた当初は、いたわるべき病者として認識されていた

国家主義の影響

アルコールや薬物に耽溺する人が増えれば、生産性が低下して国家が衰退するという危機感

優性思想の台頭

人に優劣をつけ、優秀なものを増やし劣ったものは排除するという考え方

社会的排除の肯定

社会にとって危険な存在は、排除されても仕方がないという考え

特定の集団を排除するために…

特定の民族が好んで使用する薬物を違法化すれば、犯罪者として合法的な排除が可能に

「犯罪者」としての側面の強調

依存性薬物に関する国際条約や各国の国内法が整備され厳罰化が進んだが、乱用の実態とは無関係に、政治的判断で法規制が進んだ面もある

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厳罰ではなくケアを重視する方針に転換する国も増えている

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次回、「違法薬物」へ続く。


 

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