
皆さんは何かに「ハマった」経験はありますか?
スマホのゲームやSNSに熱中してつい夜更かしをしてしまった。
パチンコで今月の小遣い全部使ってしまった、などなど…。
人は何かしらの「モノ」や「コト」など、「ハマった」経験があると思います。
ただ、中にはその「ハマる」が度を超してしまう場合があります。
それが、いわゆる「依存」。
「依存」により社会生活に支障が出ている状態を「依存症」といいます。
「依存症ってどんな病気?」では、依存症とはなにか、回復するためにできることなどについて、詳しく解説していきます。
第4回は、「依存症になると」の続き、「何にハマるか」についてみていきます。
目次
何にハマるか
依存対象になりやすいものは、アルコールや薬物などの物質に限りません。
報酬系の強化に繋がる特定の行為に依存が生じることもあります。
報酬系を手っ取り早く活性化させる手段
私たちの脳は、報酬系を刺激するようなものや、行為をお飲んで求めるようにプログラムされていますが、通常はほどほどにとどめておけます。
それができずに、特定のものの使用や黄銅ばかりに集中し、コントロールできなくなっていくのが依存症です。
一般的な意味での依存は、愛用品や趣味、親しい人などありとあらゆるものが対象になりえますが、医学的な診断の対象は、特定のものや行為に限定されます。
特定のものや行為に対して、一定の基準を満たしている状態であれば、
あるいは、
と診断されます。
ものにせよ、行動にせよ、本人にとっては報酬系を手っ取り早く活性化させ、解決しにくい問題から解放されたような気になる手段となっている点は共通しています。
診断基準に挙げられている依存対象
診断基準として広く用いられている「精神疾患の診断・統計マニュアル(DMS-5)」や、「国際疾病分類(ICD-11)」では、次のようなものや行為が取り上げられています。
ものへの依存
病的な依存を招きやすいもの(物質)として、以下のようなものがあります。
- アルコール
- 違法薬物(覚せい剤、大麻、幻覚薬など)
- オピオイド(狭義の麻薬)
- 有機溶剤(トルエン、シンナーなど)
- ニコチン
- カフェイン
- 鎮痛薬・睡眠薬・抗不安薬
診断の目安
DMS-5では、12カ月以内の間に下記の11項目中2項目以上がみられる場合に「物質使用障害」とされます。
- 当初の思惑より量が増えたり、長期間使用したりする
- やめよう、制限しようと努力したり、それに失敗したりしている
- その物質に関連したこと(入手、使用、影響からの回復)に多くの時間を費やす
- それを使うことへの渇望や強い欲求がある
- 物質使用の結果、社会的な役割を果たせていない
- 社会・対人関係の問題が生じたり、悪化しているにも関わらず、使用を続ける
行為への依存
依存をまねきやすい物質と繰り返し使用した時と同じような状態になりやすい行為として、診断基準には以下のようなものが挙げられています。
- ギャンブル
- インターネットゲーム(DMS-5では検討段階)
- ゲーム(ICD-11)
他にもある依存的な行動
DMS-5や、ICD-11では取り上げられていませんが、以下のような行為の繰り返しにも、依存症に共通する面があると考えられます。
- 買い物による浪費・借金
- 過食・拒食・ダイエット
- 自傷行為
- 恋愛・性行為
- 仕事・運動
など
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次回、「ハマる仕組み」へ続く。
