
「人前に出るのが苦手…」
「人がいるところで何かをするのが苦手…」
そんな風に感じている人は意外と多いものです。
なぜ「人が怖い」と感じてしまうのでしょうか?
社交不安症は、子どもや若者だけでなく、大人でもつらい思いをしている人が大勢いる病気です。
「社交不安症ってどんな病気?」では、社交不安症の全体像から、症状、不安の軽減法などについて、詳しく解説していきます。
第23回は、「生活の中で心がけたいポイント…④ 生活改善」の続き、「生活の中で心がけたいポイント…⑤ 家事のススメ」についてみていきます。
目次
生活の中で心がけたいポイント…⑤ 家事のススメ
家の中でできて、意外といい運動になって、しかもくよくよと思い悩むのを忘れて気分が晴れる…。
社交不安症の人にとって、掃除は心のエクササイズでもあります。
居場所と心は繋がっている
不安感が強く気持ちが落ち込んでいると、やる気が低下し、身の回りのことにも手がつかなくなってきます。
そのため、片付けに気が回らず、部屋が散らかったままになりがちです。
住む場所と心の状態は繋がっているのです。
まず部屋を整えることから始めましょう。
掃除がいいのは、できることから無理なく、ちょっとずつ始められるためです。
気分を変えるのは難しくても、床に落ちたゴミを拾うのはすぐにできます。
身に回りを少しずつ整えていくと、ふと気分が晴れてきていることに気づくでしょう。
掃除はいいことづくめ
掃除は、身の回りをきれいにするだけでなく、心の中にたまった不安やよどみを掃き出す効果もあります。
【い】家の中でできる
掃除は主に家の中でするもの。人に会わずに済むのは社交不安症の人にとっては大きなメリットです。体を動かすきっかけにもなり、しかも、自分が過ごす場所がきれいになります。
【い】息切れするくらいの運動になる
掃除はしっかりやると意外と重労働です。しかも、掃除機のあとにぞうきんがけをプラスするなど、工夫次第で運動量を調節できます。
【と】とりあえず始められる
どんなにおっくうでお、気持ちが沈んでいても、目の前のゴミは拾えます。床にちらばった本や雑誌を棚に入れるだけでスッキリ。難しいことはなく、すぐに始められるのも、掃除のいいところです。
【こ】困りごとを忘れられる
掃除中は、目の前の汚れに集中できるので、悩みや心配ごとから心を解放できます。しかも、成果を目で見て確認できるので、達成感や自信に繋がります、
家族との関係もスムーズになりやすい
自分の部屋がすっきりしたら、リビングやキチン、バスルームなど、家族と一緒に使うスペースにも目を向けていきましょう。
自分の心が掃除で貼れるように、キレイになったのを見れば家族の気持ちも晴れるでしょう。
きっと感謝されるはずです。
掃除が周囲の人との潤滑油になるのです、
掃除でいいサイクルを作ろう
掃除を介して周囲の人との関係もすっきり・スムーズにしていきましょう。
皆に感謝され、自信を持てるようになり、それが安心感につながります。
① 掃除の「きまり」を決める
掃除に終わりはありません。前もって範囲や時間を決めておかないと、息切れして続かなくなってしまいます。
自分をほめる
キレイになったところにしっかり目を向け、声に出して自分をほめましょう。
午前中にする
キレイな場所で過ごす時間が長くなり、体を動かすので生活のリズムがつきやすくなります。
15分がんばる
生活の中に組み込むなら、欲張るのは禁物です。15分だけと決めておくと負担になりません。
② 自分の身の回りから始める
まずは自分のことからはじめます。自分が過ごす場所がきれいになって整うと、心の中も整ってきます。
⑶ 家の中まで範囲を広げる
家族で一緒に使うスペースも掃除します。一気にする必要はありません。ルールを守って、一日一善ならぬ「一日一掃除」でコツコツ続けましょう。
職場でも心がけよう
自分の机だけでなく、給湯室や皆で使う資料を整理整頓するなど、今いる場所をちょっとだけキレイにしてみましょう。
掃除の五徳
掃除をするとよいことが5つあります。
これが「五徳」です。
- キレイになって気持ちがよい
- 掃除をすると気持ちがすがすがしくなる
- 汗をかける
- 周囲の人から感謝され、人間関係がスムーズになる
- マインドフルネス~今に生きることができる
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次回、「マインドフルネスで心を開放する」へ続く。
