今回はてんかんの治療法と運転免許の取得についてまとめてみました!
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目次
てんかんの治療法は?
てんかんの治療法は主に
- 薬物療法
- 手術療法
の2つがあります。
薬物療法
てんかんの治療には抗てんかん薬による薬物療法が主に用いられます。
抗てんかん薬は、脳に起こる電気運動を抑える働きがあるため、発作による症状を抑えることができます。
ですが、てんかんの原因そのものを治せるわけではありません。
最初の薬で約5割の人は発作を抑えられると言われています。
2番目、3番目の薬で発作を抑えられるのは、さらに1〜2割くらいです。
それ以上の薬の服用では、基本的に効果は期待できません。
薬を飲み続けることによって発作をコントロールできるようになると、最終的には薬を服用しなくても大丈夫になります。
「いつまで飲み続ければいい」というような基準があるわけではありませんが、2,3年発作がなく、脳波に異常がない状態が2年以上続いているというのが薬を止める条件とされています。
しかし急に薬を止めるのではなく、医師の指導のもとでゆっくりと量を減らしていきましょう。
自己判断での服用中止は危険なのでやめましょう!
手術療法
服用してもあまり効果が見られないという場合は難治てんかんと言われます。
難治てんかんの場合、手術が行われることもあります。
てんかんの手術には、発作を止めるための「根治手術」と、発作の症状を和らげたり、頻度を減らすための「緩和手術」の2種類があります。
最近では手術の成功率もあがり、積極的に行われるようになっています。
てんかんを患っていても運転免許は取れる?
免許取得には、「運転に支障が出る恐れのある発作が2年以上起きていない」ことが条件とされています。
しかし、患者さん本人が自分の発作をしっかり理解できているか、またそれをしっかり医師に伝えているかなどが問題になります。
自分では「自分の発作は軽いから大丈夫だろう」と思っていても、実際に自分で見ているわけではないので、家族や周りの人に自分の発作の様子を詳しく聞いてみましょう。
自分で思っているよりも症状が重かったという可能性もなくはありません。
また、発作があることを隠したり、虚偽の申請をして免許を取ろうとすると、法律で罰せられます。
免許を取得する場合は、免許センターで専用の診断書をもらいましょう。
それをかかりつけの医師に記入してもらい、免許センターに提出します。
最終的に、公安委員会が免許取得が可能かどうかを判断します。