
皆さんは何かに「ハマった」経験はありますか?
スマホのゲームやSNSに熱中してつい夜更かしをしてしまった。
パチンコで今月の小遣い全部使ってしまった、などなど…。
人は何かしらの「モノ」や「コト」など、「ハマった」経験があると思います。
ただ、中にはその「ハマる」が度を超してしまう場合があります。
それが、いわゆる「依存」。
「依存」により社会生活に支障が出ている状態を「依存症」といいます。
「依存症ってどんな病気?」では、依存症とはなにか、回復するためにできることなどについて、詳しく解説していきます。
第27回は、「相談先」の続き、「家族ができること」についてみていきます。
家族ができること
身近な人の依存症に悩み、解決の糸口を探す中で、「かまいすぎてはダメ」という意見に触れることもあるでしょう。
しかし、突き放せばよいというわけではありません。
本人を変えようとする前に関わり方を変えてみる
落ちるところまで落ち、本人が
と痛感して初めて回復に向けたスタートラインに立てるのだ、という考え方があります。
こうした「底つき体験」をさせるために、あえて突き放すという方法もあります。
ただし、仕事も家庭も失うような事態にならなければ、「底」を実感できないというものでもありません。
まずは家族をはじめとする周囲の人が、本人との関わり方を工夫してみるとよいでしょう。
手を放すのは、それからでも遅くありません。
本人の回復につながる家族の取り組み
回復の道を歩むのは依存症者自身です。
だからといって周りの人はなにもできない、しない方がよいというわけではありません。
本人の回復を助けることはできます。
学ぶ
依存症という病気そのものや、依存症になることで生じやすい問題、回復の道筋などについて知ることで、落ち着いた対応をしやすくなります。
適切な関わり方を続ける
本人との関わり方、本人のトラブルに家族がどう対応していくかなど、学んだ知識を生活の中で実践していくうちに、本人の変化が生じやすくなります。
元気になる
家族がうつうつとしていると、本人の状態は悪化しがちです。
家族自身がつながりを広げ、元気を取り戻すことで好循環が生まれやすくまります。
家族向けの教室、自助グループなどに参加してみよう!
関わり方の4パターン
崖から突き落とすような形で関係を断つ前に、家族ができることはあります。
世話を焼きすぎるのでも、関係を断つのでもなく、まずは家族がすべきこと、しないほうがよいことを知り、実践していくとよいでしょう。
支え続ける
まわりの人が先手を打ってトラブル対応に当たれば、、本人が崖から落ちて傷つく心配はなくなります。
しかし、何かのきっかけがない限り、崖っぷちに佇んだまま依存的行動は続くでしょう。
支え手の対応が本人の依存的な行動を助けているのであり、共依存(イネイブリング)といわれます。
関係を断つ
イネイブリングを避けることは大切ですが、ただ乱暴に関係を断つだけでは、本人の自覚はなかなか促せません。
より危険な状態になっていく怖れがります。
◎安全な道を示す
一緒に崖っぷちに佇んでいるのでも、崖から落ちていくのを黙って見てるのでもなく、まずは「このままではマズい」と感じている家族自身が、どうすればよいか一緒に考えてくれる支援者のいる方向に歩きだしてみましょう。
ほどよい距離を保ちつつ、関わりを続けることで、本人も危険な状況から抜け出しやすくなります。
◎手を放す
回復を支えようと手を尽くしても、よい変化がみられないのであれば、最終的には、手を放し、全て本人に任せるという姿勢を保つことが最善の場合もあります。
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次回、「適切に関わる」へ続く。
