日々の生活の中でこんな気持ちになったことはありませんか?
自分が正しいと思うことは、なんと言われても変えられない…
商品を間違えられても、変えてもらうことができない…
自分の意見を通すために、人の気持ちを配慮できない…
このような状況が続くと、心の中に不満が溜まったり、周囲と関係が悪化してしまうなど、結果的にあなたの生活の質を下げてしまいます。
こうしたトラブルを解決し、より爽やかに生きるための方法が「アサーション」です。
お互いにとって心地いい関係を作るために「アサーション」を学んでみませんか
第15回は、「様々な事例でアサーション⑥ 友達のネットビジネスの勧誘が断わりづらい」の続き、「様々な事例でアサーション⑦ 共働きなのに夫が家事や育児を手伝ってくれない」を解説していきます。
目次
様々な事例でアサーションを確認しよう
ここまで、自己表現には「非主張的自己表現」「攻撃的自己表現」「アサーション」の3つのタイプがあるとご紹介してきましたが、次からは実際にある様々なケースを取り上げ、自己表現についての理解を深めていただきたいと思います。
あなたならどの表現を選び、まだそれはなぜなのか?考えてみてください。
⑦共働きなのに夫が家事や育児を手伝ってくれない
夫は毎日帰りが遅く、家事はノータッチなので、私が仕事と家事、育児をしなくてはなりません。
最近、育児と仕事で疲れ気味なのですが、夫は食後の食器の片づけも自分からしてくれません。
先日は、飲み会で遅く帰宅して「おなかが空いた」と言って、私の夜食の用意をさせ、食後は食器を放置したまま。
せめて、自分で使った食器は自分で洗ってくれると嬉しいのですが…。
なぜ私だけが全てを一人でこなさなければならないのでしょうか?
攻撃的反応
- ただただ怒鳴り散らす
仕事と子育ての両方やっている私のことなんか考えたこともないわよね。
夜食を食べたい時は、自分でコンビニに行って何か買ってきてちょうだい!
非主張的反応
- 不満があっても何も言わない
自分が使った食器は自分で洗ってくれたら嬉しいなあ…。
本当は料理もたまには作ってもらいたい…。
でも、こんなこと言ったら気分を悪くするかもしれないし、私が我慢するしかないのかな…。
アサーティブな反応
- 話し合うことを考える
しかも仕事以外にも、家事や育児とかやることがたくさんあるんだから、この大変さを分かってもらわなければ、いつか限界がきそう…。
まず私から「仕事が大変だろうと思ってきたけど、このままこの状態が続くのは私も困るから、今週末にでも話し合う時間をつくって」と言ってみよう。
ワンポイントアドバイス
- 伝えないで我慢していては、相手は分からないかも
ずっと我慢してきたのだと思いますが、それを夫にハッキリ伝えていないので、あなたの大変さを理解していないのでしょう。
これまで怒られなかったことに対して急に怒られたら、相手はビックリしてしまいますよね。
育児の大変さは、やってみなければ分からないことだらけです。
いきなり怒るのではなく、自分が今とても大変であることを伝えて、その上で「助けて欲しい」と、まずは穏やかに頼んでみるといいでしょう。
次回、「様々な事例でアサーション⑧ 夫が姑の味方ばかりする」、へ続く