
皆さんは何かに「ハマった」経験はありますか?
スマホのゲームやSNSに熱中してつい夜更かしをしてしまった。
パチンコで今月の小遣い全部使ってしまった、などなど…。
人は何かしらの「モノ」や「コト」など、「ハマった」経験があると思います。
ただ、中にはその「ハマる」が度を超してしまう場合があります。
それが、いわゆる「依存」。
「依存」により社会生活に支障が出ている状態を「依存症」といいます。
「依存症ってどんな病気?」では、依存症とはなにか、回復するためにできることなどについて、詳しく解説していきます。
第19回は、「回復の過程」の続き、「回復のためのプログラム」についてみていきます。
目次
回復のためのプログラム
医療機関をはじめ、依存症からの回復を支援するさまざまな機関で、認知行動療法をベースにした治療・回復プログラムが実施されています。
是非参加してみましょう。
継続的な参加がやめ続ける力になる
依存症の治療・回復プログラムとして広く用いられている「スマープ(SMARPP)」は、アメリカで行われている認知行動療法をベースにした治療プログラムを参考にしながら開発されたものです。
スマープをもとに、ギャンブル依存症やインターネット・ゲーム障害も含めたプログラムを実施している機関もあります。
認知行動療法は、自分の考え方(認知)や行動のパターンを見直すことで症状の改善を図る心理療法の一つです。
一般的には訓練を積んだ専門家によって行われる治療法ですが、スマープの実施にあたっては、必ずしも心理療法の専門家を必要としていません。
学内容もさることながら、継続的な参加によって得られる仲間や支援者との繋がりこそが、回復の支えになる、という考えに基づくプログラムだからです。
回復を助けるもの
頭では「やめたほうがいい」と分かっていても、簡単にはいかないのが依存症です。
治療・回復プログラムへの参加は、知識と仲間を増やし、回復を促す効果が期待できます。
知ること
依存症という病気そのものについて正しい知識をもち、自分の状態を知ること、また自分の考えや行動パターンへの気づきが、これまでの行動を変える一助になります。
仲間の存在
同様の経験をしながら回復した人、回復を目指す仲間との繋がりは大きな励ましになります。
場合によっては薬
報酬系の回路が強化された脳の状態は、薬では治せません。
ただし、アルコール関連の問題が大きい人は、抗酒剤、断酒を助ける効果のある薬を併用することもあります。
治療・回復プログラムの進め方
スマープ(SMARPP)は、基本的に24回を1クールとして構成されており、1クールで依存症全般について学びます。
専用のワークブックを使いながら、薬物やアルコールの問題をかかえた参加者と支援者が、ともに学ぶというスタイルで進められます。
- スタッフは司会者と副司会者、板書係。副司会者は依存症からの回復者が務める
- 週1回90分程度、数人から20人程度のグループで進める
- 2クール(約1年間)以上の参加が勧められる。どの回から参加してもよい
参加者は…
- ワークブックの解説文を読み合う
- ワークブックの中の「クエスチョン」に対して、自分の考えを書き込み、順番に発表する
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次回、「プログラムで学ぶこと」へ続く。
