
皆さんは何かに「ハマった」経験はありますか?
スマホのゲームやSNSに熱中してつい夜更かしをしてしまった。
パチンコで今月の小遣い全部使ってしまった、などなど…。
人は何かしらの「モノ」や「コト」など、「ハマった」経験があると思います。
ただ、中にはその「ハマる」が度を超してしまう場合があります。
それが、いわゆる「依存」。
「依存」により社会生活に支障が出ている状態を「依存症」といいます。
「依存症ってどんな病気?」では、依存症とはなにか、回復するためにできることなどについて、詳しく解説していきます。
第21回は、「プログラムで学ぶこと」の続き、「自助グループ・回復支援施設」についてみていきます。
目次
自助グループ・回復支援施設
同じ問題を抱える当事者どうしでの支え合いは、依存症者の大きな力になります。
医療機関などで実施する治療・回復プログラムだけでなく、自助グループにも参加してみましょう。
回復の取り組みじゃ自助グループから
今でこそ依存症に対応できる医療機関、公的な機関が増えてきましたが、依存症からの回復を目指す取り組みは、元々は自助グループから始まったものです。
「知らない人ばかりで不安」
「傷をなめ合うようで嫌だ」
などと参加をためらう人も少なくないですが、まずは実際に足を運んで体験しているとよいでしょう。
「当事者どうし」が役立つ理由
依存症からの回復を目指す上で、自分の気持ちや自分でしたことを正直に話せる場をもつことは非常に重要です。
そうした場になりうるのが、自助グループや回復支援施設です。
回復を目指していても心中は複雑
- 本当はしたくてたまらない
- 家族には感謝してはいるけど、息苦しい
- またやってしまった
正直に話すと不利益が生じる
- 家族は悲しむだろう。見放されるかも
- 昔の仲間に言えば「またやろう」と誘われるかも
気持ちや行動を隠す
- 罪悪感・孤独感が高まり、再発の引き金が引かれやすくなる
同じ目的をもつ当事者が相手なら共感し合える
誰かれなしに本音を語れば、相手の反応に傷つくこともあるでしょう。
しかし、「やめ続ける」という同じ目的をもつ当事者どうしなら共感し合えます。
嘘をつかずに済むので、気持ちが楽になります。
- 過去の自分に会える…初めての参加者をみて「やめよう」と決意した頃の初心に立ち返れる
- 未来の自分に会える…長くやめ続けている人の姿をみれば「回復できるのだ」と実感できる
しっくりくる場を見つけよう
雰囲気は、それぞれの自助グループや回復支援施設によって異なります。
「自分には合わない」と思って一度であきらめず、別のところを試してみるとよいでしょう。
自助グループの活動はミーティング中心
抱えている問題別にさまざまな自助グループがあります。
いずれも定期的な集まり(ミーティング)を開いており、複数のグループに参加することも可能です。
普段は定期的に通い、前兆を感じたら通う回数を増やすなど、上手に利用していきましょう。
【アルコール依存症者向け】
- 断酒会(公益社法人全日本断酒連合)※会員制
https://www.dansyu-renmei.or.jp - AA(アルコーホリクス・アノニマス)※匿名参加可能
https://aajapan.org
【薬物依存者向け】
- NA(ナルコティクス・アノニマス)※匿名参加可能
https://najapan.org/
【ギャンブル依存者向け】
- GA(ギャンブらーず・アノニマス)※匿名参加可能
http://www.gajapan.jp/
回復支援施設は生活の場
主に薬物依存症者向けのダルク(DARC)や、アルコール依存症者向けのマック(MAC)という民間団体が、全国各地にあり、施設を運営しています。
基本的には入所して共同生活を送りながらNAやAAのミーティングに参加し、生活を変えていきます。
通所型の施設もあります。
- ダルク(DARC)
http://darc-i.com/ - マック(MAC)
https://maccouncil.com/
※ダルクはNA、マックはAAとの繋がりが深い。施設利用中も、施設を出てからもミーティング参加を続けるとよいでしょう。
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次回、「生きづらさへの対応」へ続く。
