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【大人の発達障害】タイプ別、スケジュールが苦手な人のための予定管理法!

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会議の予定をすっかり忘れていてダブルブッキングしてしまった。

手帳にちゃんと予定を書いているのに、「手帳を見返す」こと自体をを忘れてしまう。

適当な紙に書いたのでどこに行ったか分からず、完全に忘れてしまう。

こういった経験はありませんでしょうか。

発達障害を持つ方は、「短期記憶が弱く、聞いたことを忘れやすい」特性や「興味のないことに意識を向けられない」特性により、スケジュール管理を苦手とする方が多くいます。

そこで今回は、ASD、ADHD双方の特性を考えつつ、スケジュールを的確に管理するための方法を考えていきましょう。

目次

発達障害とスケジュール管理

ASD(自閉症スペクトラム)を持つ方は、気持ちを切り替えることが苦手という特性を持ちます。

特に、何か自分の興味を惹くものを見つけると、そこから気持ちを切りかえることができずに、他のことを全く気にしなくなってしまう場合があります。

一方、ADHD(注意欠陥・多動性障害)を持つ方は、ひとつのことに長時間集中することが苦手という特性を持ちます。

その結果、事前に予定していたにもかかわらず長時間継続することができず、途中からより興味を惹くことを優先してしまう場合があります。

どちらにも共通するポイントとして言えることは、スケジュールに興味を惹いておくことができれば、忘れずに管理することができる、ということです。

タイプ別予定管理法

まず、ASD、ADHDに共通する特性として、物に対する強いこだわりを利用する方法を紹介します。

発達障害を持つ方は、使う道具を厳密に決めていたり、特定の物を常に持ち歩くことで安心感を得られる場合があります。

そこで、スケジュールの管理に使っている手帳を、その「自分のこだわりにあう」ものにしてみてはいかがでしょうか。

単純明快な方法ではありますが、デザインや質感など、こだわりぬいて決めた手帳であれば自然と意識を向けやすく、また「手帳を確認する」といった行動を日々のルーティーンに組み込みやすくなります。

ASDを持つ方向け:手帳とメモ帳を分けて管理する

スケジュールの管理が苦手という話と矛盾するようですが、ASDを持つ方は、約束や時間に厳密な方が多いです。

特性によってスケジュール管理がうまくできていないことが原因であるため、手帳に意識を向けることさえできるなら、むしろ人より几帳面であるということができるでしょう。

そんなASDの方がスケジュール管理で困る理由として、予定とメモをどちらもひとつの手帳に書いていくと、ごちゃごちゃして自分でうまく見返せなくなってしまう、ということが挙げられます。

そのため、ASDを持つ方の場合は、スケジュール帳とメモ帳を分けることをお勧めします。

ADHDを持つ方向け:スケジュールとメモを1つの手帳で管理する

ADHDを持つ方の場合は、いろいろなことに気が散ってしまいやすい特性を持つため、その時その時で別々の紙にメモをしてしまい、結果管理ができなくなる、というパターンに陥ることがあります。

そのため、ASDの方の場合とは反対に、すべてのことを一つの手帳で管理したほうが良い場合があります。

また、それ以外にも、時間を感覚的に捉えることが苦手という特性を持つ場合があります。

この特性があると、締め切りの日程は理解しているにも関わらず、その日まであとどれくらいの時間が残っているのかを感覚として捉えることが難しくなります。

その場合には、自分のスケジュールを視覚的に捉えることがスケジュール管理のコツです。

例えば、一ヶ月分の予定を大きめに印刷して部屋に用意しておくと、あと何日残っているのかが理解しやすくなります。

まとめ

発達障害の方は、スケジュール管理が苦手な傾向があります。

気持ちの切り替えが苦手なASDの方は、メモ帳と手帳は分けることが、気が散ってしまいやすいADHDの方は反対に、ひとつにまとめておくことが対策になります。

また、視覚的にスケジュールを捉えられるようにする、手帳自体をこだわってみるなど、ちょっとした工夫で効果が出ることもあります。

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