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軽度知的障害の方が大人になってから困ること~実は知的障害だった~

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今回は軽度知的障害についてまとめてみました!

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目次

軽度知的障害とは?

知的障害は「18歳までに発症するもの」と言われていますが、軽度知的障害の場合は子どものころにその症状に気付けないことがあります。
というのも、軽度のため外見からはわからず、症状もわかりづらいためです。
「○○がニガテな子」のように捉えられて、障害とは思われずに見過ごされてしまうことが多くあります。

軽度知的障害には主にこんな症状があります

  • 言葉の発達が遅い
  • 感情のコントロールがニガテ
  • 自分の気持ちを伝えるのがニガテ
  • 物事を理解するのに時間がかかる
  • こだわりが強い など

これらの症状はあっても日常生活は普通にこなせるため、なかなか周りからは知的障害だと気付かれません。
気付かれにくいがために、本人は常に生きづらさを感じ、大人になってからうつ病などの二次障害をきっかけに、知的障害と診断を受けることも少なくないようです。

大人になってから知的障害だと気付く場合は、仕事の覚えが悪い、指示をうまく理解できないなどを感じ、自分から専門機関などで検査を受けて知的障害と診断された、ということが多いようです。

軽度知的障害の方が大人になってから困ること

  • 仕事がなかなか覚えられない
  • ほう・れん・そうがうまくできない
  • 周りから孤立してしまう
  • スケジュール管理がニガテ

仕事がなかなか覚えられない

仕事内容を理解するのに時間がかかったり、手順を覚えるのに時間がかかったりします。
また、抽象的なことは理解するのが難しい場合もあるので、指示する側もわかりやすく簡潔に伝えるように心掛けましょう。
なかなか仕事を覚えられなかったり、すぐに忘れてしまうという場合はメモをとるなど工夫してみましょう。

ほう・れん・そうがうまくできない

仕事において、報告・連絡・相談が大事とよく言われますが、知的障害の方はそれがニガテなことがあります。
その場合は、上司と相談をして、こういうときには相談する、定期的に様子を見に来てもらう、毎日日誌をつけるなどやり方を決めておくといいかもしれません。

周りから孤立してしまう

仕事をするうえで、周りの人も知的障害についての知識が必要です。
知的障害について理解がある環境で働くようにしましょう。
「○○がニガテなので~してほしい」など自分の障害について、周りの人に伝えることも大切です。
しかし、周りから浮いてしまい働きづらさがあったり、いじめがあるようなら職場を変えるのも一つの手です。

スケジュール管理がニガテ

スケジュール管理がニガテという場合は、その日の自分のスケジュールを紙に書き出して、周りの人と共有するのもいいかもしれません。
指示を出す側も、「適当に」「大体~くらい」など曖昧な表現は避け、具体的な数字で「○時までに」など伝えるようにしましょう。


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