
皆さんは何かに「ハマった」経験はありますか?
スマホのゲームやSNSに熱中してつい夜更かしをしてしまった。
パチンコで今月の小遣い全部使ってしまった、などなど…。
人は何かしらの「モノ」や「コト」など、「ハマった」経験があると思います。
ただ、中にはその「ハマる」が度を超してしまう場合があります。
それが、いわゆる「依存」。
「依存」により社会生活に支障が出ている状態を「依存症」といいます。
「依存症ってどんな病気?」では、依存症とはなにか、回復するためにできることなどについて、詳しく解説していきます。
第29回は、「適切に関わる」の続き、「家族自身のケア」についてみていきます。
家族自身のケア
依存症者本人が本音を語れる場を必要とするのと同時に、家族もまた嘘をつかずにいられる場が必要です。
そのためにも、似た経験をもつ人との繫がりをつくりましょう。
嘘をつかず、安心して話せる場を確保しよう
どんなに大変なことが起きていても、世間には何事もないようにふるまっているという人も多いでしょう。
しかし、秘密は依存症悪化の温床です。
だからこそ必要なのは、家族自身が、本当の気持ちを吐き出す場です。
嘘をつかずに、自分の気持ちを話せるようになると、悩みやつらさは少しずつ軽くなっていきます。
すると、
「隠しておかなければならない」
という思いでいっぱいだった頭の中に少し余裕が生まれ、自分のことを考える余裕も出てきます、
家族の変化が、依存症者本人の変化に繋がる可能性もあります。
家族会・家族のための自助グループ
嘘をつかずにいられる相手となりうるのは、やはり同じような経験をもつ人です。
さまざまな家族会や家族の自助グループがあり、ミーティングやイベントなどが開催されています。
足を運んでみるといいでしょう。
アルコール依存症者の家族向け
- アラノン(Al-Anon)
https://www.al-anon.or.jp/
禁酒会は、本人と家族が一緒に参加可能。家族だけの参加でもよい
薬物依存者も家族向け
- ナラノン(Nar-Anon)
https://nar-anon.jp/
ギャンブル依存症者
- ギャマノン(Gam-Anon)
https://www.gam-anon.jp/ - NPO法人全国ギャンブル依存症家族の会
https://gdfam.org/
その他
精神保健福祉センターや依存症専門の医療機関では、それぞれ家族教室を開催したり、家族会をつくったりしている、
回復支援施設でも、家族会が運営している場合がある。
参加するメリット
家族かいなどに参加すると、「苦しいのは自分だけではなかった」と思えます。
お互いの悩みを分かり合い、気づきを得ることで、依存症の人への関わり方も変化していくでしょう。
隠さずに話せる
どうせわかってくれない、自分が非難されるだけだろうと、語るのをためらうような話でも、似た経験をもつ人になら話しやすいものです。
相談できる
依存症からの回復は、「ここがゴール」という地点が見えにくいものです。
家族もまた、先の見えない時間を過ごしています。
似た経験をもつ人、それも長く参加している人の話は参考になる点が多いでしょう。
本人への対応に悩んでいる時など、よい相談相手になってくれるでしょう。
元気を取り戻しやすくなる
新たな繫がりができ、自分一人ではないと勇気づけられると、つらい気持ちは少し軽くなるでしょう。
自分自身がやりたいこと、好きなことに取り組む余裕が出てくると、元気を取り戻しやすくなります。
家族の動向を気にし始めたらチャンス到来
家族の行動に関心をもつ様子が見られたら、本人を支援の場に引き出すチャンスです。
などという否定的な言い方かもしれませんが、そこで「あなたのため」と言われず、「私」を主語に、率直な思いを話してみるとよいでしょう。
「今度、一緒に行ってみない?」
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次回、「友人・知人ができること」へ続く。
