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自分も相手も大切に…アサーションで自己表現!【17】 ~様々な事例でアサーション⑨ 子離れできない親に干渉される~

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日々の生活の中でこんな気持ちになったことはありませんか?

自分の都合があるのに、突然の誘いを断われない…
自分が正しいと思うことは、なんと言われても変えられない…
商品を間違えられても、変えてもらうことができない…
自分の意見を通すために、人の気持ちを配慮できない…

このような状況が続くと、心の中に不満が溜まったり、周囲と関係が悪化してしまうなど、結果的にあなたの生活の質を下げてしまいます。

こうしたトラブルを解決し、より爽やかに生きるための方法が「アサーション」です。

お互いにとって心地いい関係を作るために「アサーション」を学んでみませんか?

第17回は、「様々な事例でアサーション⑧ 夫が姑の味方ばかりする」の続き、「様々な事例でアサーション⑨ 子離れできない親に干渉される」を解説していきます。

目次

様々な事例でアサーションを確認しよう

ここまで、自己表現には「非主張的自己表現」「攻撃的自己表現」「アサーション」の3つのタイプがあるとご紹介してきましたが、次からは実際にある様々なケースを取り上げ、自己表現についての理解を深めていただきたいと思います。

あなたならどの表現を選び、まだそれはなぜなのか?考えてみてください。

⑨子離れできない親に干渉される

社会人になってから5年経ちますが、母親に子ども扱いされます。
仕事帰りに職場の人たちと飲みに行くと、どうしても帰りが遅くなりますが、そのことを前もって言ってあっても、母は私が帰るまで起きて待っていて、くどくどと怒られます。
そのことを思うと気になって、みんなと楽しく飲むことができません。
一人暮らしをすることも考えましたが、それを母に言ったら大反対されました。
母の場合、私のことを心配しているというより、子離れできてないだけの気がします…。
私もいい年なのに、いつまでも干渉されるので、困っています…。

攻撃的反応

  • 徹底的に無視する
いい年した子どもに対して、うっとおしくて仕方がないわ
「お母さんは子離れできていない」と言っても反省する気がないんだから!
結局、親の自己満足でしかないんだから、無視するしかないわね。
説教されても、知らんぷりしていれば、そのうちあきらめるでしょう。

非主張的反応

  • 争いを避けるために何も言わない
どうしていつまでも子ども扱いするんだろう…。
お母さんが私を心配するのは分からなくはないけど、私には負担なの…。
それを分かって欲しいけど、どうも無理みたい。
お母さんが心配性なのは仕方がないから、お説教にも付き合うしかないのかな…。
会社の人たちとの付き合いも大切だし、この状態がいつまで続くのかな…。

アサーティブな反応

  • 飲み会の意味を伝えて分かってもらう
もう大人なんだから安心してね。
働くのは大変なこともあるから、仲のいい人達と飲んでリラックスしたくて飲みに行ってるの。
それに私はダラダラお酒を飲みに行っているわけではなくて、会社のいろんな部署の人と話をすることで仕事に役立てたいと思うから行くのよ。
心配してくれるのはありがたいけど、約束した時間には大体帰るようにしているから安心してね。

ワンポイントアドバイス

  • 自立か、同居するならルールを作りましょう

いくつになっても子どものことを心配するのは、親の仕事といってもいいでしょう。

子どもの方も、働いていて同居をしている場合は、親をどこか頼ったり、利用していることがあるはずです。

子どもの親離れの問題は、子どもの親離れとの相互作用でもあります。

あなたが、お母さんに干渉されたくないなら、家を出て自立し、別居した上で、いい関係を作っていきましょう。

同居を続けるのであれば、改めて話し合いをして、一緒に生活する大人同士として、ルールを決め直しましょう。


 
 
次回、「様々な事例でアサーション⑩ 注文したものと違うものが届いた」、へ続く


 

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