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自分を守る!心理学で自分をケア ~その5 そのときの体~

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日々のストレス、過去のトラウマ。

辛い状況にいる自分を、自分に合った方法で労ってあげるための心理学講座、第5回目です。

自分との向き合い方、受け止め方、心の負荷の受け流し方を知って、「息苦しい」から「生きやすい」自分を手に入れましょう!

目次

いよいよ終盤! 自分の体について

前回の復習!

ストレス分析は今回と残すところあと1項目。

ここでも簡単に前回の復習をしましょう。

ストレスになったできごとを思い出したら、それが客観的かどうかを検証するんでしたね。

次にそのときどう思ったのか「自動思考」、そして感じた「気持ち」を書き出すのでした。

検証の方法や「自動思考」「気持ち」について詳しくは前回の記事を参考にしてみてくださいね!

分析その5)そのときの「体」って?

今回は体の反応について見ていきます。

緊張しているとき、手が冷たくなりますね。

または声が震えたり、冷や汗が出たりします。

心配事があったりショックなことがあると、お腹が痛くなったり、人によってはめまいがしたりします。

これが身体反応です。

また、長期間にわたって緊張や不安が続くと、肌荒れ、下痢、肩こり、腰痛などといった慢性的な症状になってしまうこともよくあります。

これを「身体症状」ということもあります。

これまでに書き出してきたストレス状況にあったあなたには、体の異変はあったでしょうか。

書き出していきましょう!

ちなみに、だいたいの身体反応がネガティブなものになります。

「安心して手が温まってきた」「ほっとして手の震えが取れた」というのはポジティブな身体反応ですが、普段から「手が冷えていない」「手が震えていない」と意識することはあまりありませんね。

ストレスを感じたときに起こるものだから、ネガティブな身体反応のほうが感じ取りやすいのです。

さらに、これらのストレス反応は同時に起こったり、自動思考や感情と同様、移ろうものでもあります。

まず「どきっとした」。そして「手が冷たく」なり、「のどが渇いて」「声が震え」た、などです。

個人差もありますが、自分の身体反応を観察していくうちに傾向がわかり、適切なストレス対処ができるようになっていきます。

ぜひ、これまでのストレス分析から身体反応を書き出していきましょう!

身体反応の例

声が震える、手足が震える、手足に汗をかく、手足が冷たくなる

喉が渇く、呼吸が早くなる、息苦しくなる、動悸がする

涙が出てくる、顔がひきつる、髪の毛をひっぱる、かゆくなる

眠れない、頭痛・腹痛などの痛み、胃や胸のむかつき、吐き気

重症化する理由は「身体反応」にアリ

こういった身体反応、もし気づかなければどうなるでしょうか。

「なんだかもやもやする、でも原因がわからない」

「吐き気がする、だけどこの程度はいつものこと」

不調の原因がわからなかったり、いつものことだからと対処をしなかったりすると、その不調が長引きます。

心配事からの不眠があっても、心配事を解決せずにいて長引かせてしまうほど、心にも体にも悪影響ですね。

緊張で胃がキリキリしても、いつものことだからと無視していると慢性化して、胃潰瘍などの疾患になります。

小さなストレスを溜め込むのはよくない、とよく言いますが、それはこういった理由からなのです。

また、ストレス解消が必要、とも言いますが、根本的な解決をせずにいることは長期化・慢性化につながります。

ストレス解消方法も一時的なものや、極端ですが暴言など他人を巻き込んでしまうものであればさらなるネガティブ要因にもなります。

ストレスを分析し、自分の心・身体の反応をしっかり掴むことで、長期化や悪化を防いで、さらに上手にストレス回避・対処ができるようになっていきます!

いよいよ終盤ですね。次回に続きます!

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