今回はたくさんあるてんかんの種類をまとめてみました!
前回の記事⇒
目次
たくさんあるてんかん発作の種類
てんかん発作の種類は大きく、
- 全般発作
- 部分発作
の2つにわけることができます。
全般発作とは?
全般発作とは、始めから脳全体が興奮状態になる発作です。
子どもによくみられるもので、発作時にはほとんどの場合、意識がありません。
発作前には前兆が見られます。
強直発作(きょうちょくほっさ)
突然意識を失い、歯を食いしばって、手足が伸びたまま身体が固くなります。
この状態が数秒から数十秒続きます。
間代発作(かんたいほっさ)
いわゆるけいれんのことです。
手足ががたがたなりますが、数十秒でおさまります。
強直間代発作
間代発作と強直発作が同時に起こる発作です。
意識を失って体が硬くなり、全身がけいれんします。
1~2分でおさまりますが、その後意識がはっきりしなかったり、30分~1時間の自然睡眠に入ることもあります。
欠神発作(けっしんほっさ)
数秒から数十秒の間、突然意識を失います。
話している途中に急に反応が無くなったり、動作が止まったりすることがありますが、周りの人がてんかん発作だと気が付かないこともあるため、単純に集中力がないと思われてしまうことも。
ミオクロニー発作
身体が一瞬、ピクッとなる発作です。
連続して何回か起こることもあります。
光によって誘発されることがあるので、寝入りや寝起きに多くみられます。
点頭(てんとう)発作
点頭発作とは、赤ちゃんに起こるものです。
一瞬、頭がガクッと垂れたり、急に手足を脱力させたり、両手をふりあげたりします。
症状には個人差があるものの、何度も繰り返されるのが特徴です。
脱力発作
急に前身の力が抜けて崩れるように倒れてしまう発作のことです。
数秒で元に戻ります。
部分発作とは?
部分発作とは、脳の一部だけに起こる発作のことです。
大人のてんかんの場合、部分発作が多いと言われています。
部分発作は2つに分けることができます。
単純部分発作
吐き気がしたり、手足がつっぱる、実際にないものが見えたり、聞こえたり、頭痛がしたりなど、症状は様々です。
発作中も意識はしっかり保たれているのが特徴です。
ほとんどの場合、発作は5~10分程度でおさまります。
複雑部分発作
側頭葉という脳の部分で起こることが割合的に高く、急にぼーっとなって意識を失い、口をもぐもぐしたり、手足を動かしたりします。
1~2分で症状はおさまります。
前頭葉という脳の部分で発作が起こった場合は、大声を出したりすることもあります。
発作の時間は数十秒ほどですが、一日に何度も繰り返すことがあります。