アダルトチルドレンは、
「生きづらさばかりで、良いことが何もない!」
と思われる人もいるかもしれません。
しかし、アダルトチルドレンの特性が強みになる場合もあり、マイナスなことばかりではないのです。
今回は、アダルトチルドレンがどんな強みをもっているかをみていきます。
前回までの記事↓
アダルトチルドレン(AC)とは?① ~子どもの頃のトラウマが原因…!アダルトチルドレンの症状と原因~
アダルトチルドレンとは?② ~6つのタイプとアダルトチルドレン度チェック~
アダルトチルドレンとは?③ ~機能不全家族で子どもが育つと起こること~
アダルトチルドレンとは?④ ~二次障害と克服方法~
目次
アダルトチルドレンの強みとは?
観察力が鋭い
アダルトチルドレンの人は、周囲の顔色をうかがってしまう特性があるため、気を遣い、細かいこと気づいてしまうため、疲れてしまいます。
裏を返せば、それだけ観察力や感性が鋭いということ。
観察力の鋭い人は、さまざまなシーンでその力を発揮できます。
例えば、職場で意見を言い合う場面では、相手の気持ちがわかるため、言葉の選び方やかけ方が絶妙で、衝突を回避するような雰囲気づくりができたりします。
普通の人が気づけないような細かいことに気づけるのは有利なことが多いのです。
人間関係が天才的
複雑な家庭環境で人恋しくなったアダルトチルドレンの人は、人間関係でずば抜けた才能を発揮することがあります。
根本に人恋しさがあるため、積極的に人と関わろうと人懐こく、可愛がられたりします。
実際、アダルトチルドレンの人は、魅力的な話し方で相手の心を開く人が多いようです。
本来、無条件で注がれるはずの愛情が、子ども時代に注がれなかったため、愛して欲しいと苦労した分、人を引き付けることに関しては天才的なのかもしれません。
ひとつのことを考え抜き答えを出す
アダルトチルドレンの人は、ひとつの事にこだわって、ぐるぐる考えすぎてしまうところがあります。
マイナスのように聞こえますが、同じことをぐるぐる考えるからこそ、ひとつの事を考え抜くことができます。
後悔しない、納得のいく答えを出せると言えるでしょう。
実は実業家が多い?
アダルトチルドレンの人は、「ノー」と言って断るのが苦手なため、一見すると損なイメージがありますが、無茶ぶりでも引き受けるため、事業家に向いているという説もあります。
他の人だったら断わるような無理難題でも引き受けるため、ビジネスが拡大していくのかもしれません。
他者を尊重する
アダルトチルドレンの人は、頼まれごとは何でも引き受けてしまうことがあります。
しかし、それは他者を大切に思いやる気持ちがあるから。
他者が大切でなければ、はっきりと断ることができるはずです。
自分だけでなく、相手を思いやる気持ちがあり、人柄がいいと慕われるでしょう。
さまざまな状態を想像できる
アダルトチルドレンの人は、想像する範囲が広く、イメージしずぎて疲れることがよくあります。
起こる確率が低い最悪な事態まで想像が及んでしまうこともよくあります。
しかし、心配事のほとんどは起こらず、杞憂に終わるケースの方が多いもの。
現実になる可能性は低いにしても、さまざまなパターンを考慮しておくのは、生きる上で大切なスキルになります。
努力家
自分を責めてしまうタイプのアダルトチルドレンは、頑張り屋さんや努力家の人が多いです。
真面目にコツコツ頑張るため、スキルを伸ばせて結果的に成功します。
「これではいけない…!」と自分を責める→必死で努力する→成功する、という良いサイクルが生まれるのです。
多様性を受け入れられる
アダルトチルドレンの人は、さまざまな個性を受け入れることができます。
一般的に、人と違う経験を多くしている人ほど、他人の価値観や多様性を受け入れられます。
アダルトチルドレンの人は、自分自身も普通と違った生き方をしてきたからこそ、他の人が変わった生き方や価値観を持っていても抵抗がありません。
そのため、他者を尊重して受け入れ、寛大になれます。
多様性を受け入れられる器の大きさがあるため、暴露話を聞いても驚きません。
逆に、「普通は○○」、「一般的には△△」と言う人が苦手な傾向があります。
アダルトチルドレンまとめ
アダルトチルドレンの人は、子どもの頃に親との関係にトラウマを抱えたまま大人になった人のことを指します。
家族が崩壊していたり、家族が家族としての機能をはたしていない「機能不全家族」であった場合にアダルトチルドレンになると言われています。
症状として、「自己肯定感が低い」「自分の意見がない」「人間関係をうまく築けない」「何かに依存してしまう」など多岐にわたります。
また、アダルトチルドレンには、6つのタイプがあると言われています。
克服には、過去を見つめ、自分を好きになること、考えの偏りに気づくことから始めます。
一人では難しいこともあるため、カウンセリングを受け治療を進めることも一つの手段です。
生きづらく、何もいいことがないと思うこともあるかもしれませんが、アダルトチルドレンだからこその強みもあります。
アダルトチルドレンでなくても、人は誰しも生きづらさが大なり小なりあるものです。
アダルトチルドレンと自己認識しても過剰に気にすることなく、自分の長所を伸ばす生き方、考え方で、今できることをしていきましょう。
参照:
アダルトチルドレン: 生きづらいと感じるあなたはアダルトチルドレンかも?アダルトチルドレンの特徴と強みを解説 Kindle版, 飯沼 彩,2021/10/18