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感情とうまく付き合うための処方箋【2】 ~嫌いな感情ランキング1位?【怒り】~

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「現代ストレス社会」と言われる今。

ストレスフルな環境で働き続けるためには、自分で自分を守る工夫が必要です。

その工夫のキーワードが「感情」

「感情とうまく付き合うための処方箋」では、仕事で感じる「怒り」「悲しみ」「落ち込み」「不安」の4つの「感情」を味方につけて、ストレスから自分を守る方法をご紹介します。

第2回は、「嫌いな感情ランキング1位?【怒り】」を解説していきます。

嫌いな感情ランキング1位?【怒り】

仕事をしていて、こんな経験したことありませんか?

あなた「先日、指示いただいた企画書ができたので確認お願いします」
上司「どれどれ…。んん?なんだ?この企画書は。まずタイトルがダメだし、コンセプトも分かりにくいな。それに…(ダメ出し続く)」
あなた「(やりたいようにまとめてみろ、って言ったくせに、ダメ出しばっかりしやがって…!最初からそう言えばいいじゃないか。時間返してくれよ!)」
あなた「ここ間違ってたから訂正しておいたよ」
新人社員「あ、本当だ。これ、課長がギリギリに頼んできたんですよねー」
あなた「…それから、この表現だとお客様に失礼になるから、こっちの表現にした方がいいと思うよ」
新人社員「はーい。でも、それって場合によりますよね」
あなた「(いつもいつも言い訳するし、一言多いんだよなぁ。注意するのもだんだん嫌になってくる!)」
上司「今度、新しいコピー機がくるから、誰か周辺の整理しておいてくれないかな?あ、君が一番席が近いから頼んだよ」
あなた「(いつも雑用ばっかり私に押し付けて…。私だって忙しいし、自分の仕事に時間をかけたいのに!)」

職場のイライラや怒りは、数えるとキリがないかもしれません。

「怒り」「イライラ」と聞くと、あなたはどんなイメージが湧くでしょうか。

「できればあまり感じたくない」
「自分が怒られるのはもっと勘弁!」

など、ネガティブな回答がほとんどを占めてしまいそうです。

冷静に物事を判断できなくなって、怒りに任せて人間関係を壊したり、周囲からの評価を落としたり、「なんであんなことしちゃったんだろう…」と、自己嫌悪に陥ることもあるのではないでしょうか。

嫌なことが「怒り」を生み、「怒り」が嫌な行動を生み出してしまう…。

まさに悪循環のループ!

「嫌いな感情ランキング」があったら、「怒り」は第一位を獲得してしまいそうです…。

「怒り」は大事なものが傷つけられているというサイン

このように“負”のイメージがつきものの「怒り」ですが、この「怒り」の感情にも、大事な機能があります。

それは、

「自分の大事なものが傷つけられている!守るために行動した方がいいよ!」

と、教えてくれることです。

この感情は、私たちが森で暮らしていたころには、自分の命、家族や群れの命、自分の住んでいる場所など、大事なものを守ってくれていました。

外敵に襲われた時、「怒り」が危険を知らせてくれ、反撃することで、私たちは生き延びてきたのです。

つまり、自分が守っている境界線を越えて領域(テリトリー)が侵害されている時に起こる感情とも言えます。

では、現代ではどうでしょうか?

先程の例で、どんな大切なものが傷つけられているか、境界線が侵害されていたか見てみましょう。

上司が曖昧な指示を出し、あとから企画書に細かいダメ出しをしてきた
→自分が取り組んだ仕事や、それにかかった時間
新人社員がミスしてばかりで反省しない
→後輩をきちんと育てたい思い、新入社員はこうあるべきという価値観
コピー機まわりの雑用を頼まれた
→自分の仕事にかける時間

これらの「大事なもの」が傷つけられた時、「怒り」が出てきます。

「怒り」を引き起こす「大事なもの」

  • 夢や理想
  • 仕事
  • 周囲からの評価
  • 才能、能力
  • 時間
  • 関係
  • 健康
  • 価値観
  • 結果、成果

また、「怒り」には「不当性」も関係しています。

  • 正当な評価が得られない
  • 膨大なタスクをふられるなどの無茶ぶり
  • 自分には非がないのに責められる

不当さ、理不尽さも「怒り」を呼び起こします。

その背景に、集団生活の中では秩序やルールを守ることで生き延びてきた、という歴史があります。

集団生活の中で秩序やルールを破る人がいると、集団全体に危害が及び、生き延びる可能性がガクンと減ってしまいます。

自分が属する社会の秩序・ルールにそぐわないこと、理不尽なことに、人は「怒り」を感じるようにできているのです。

また、「怒り」は、人間関係と密接に関わる感情とも言えます。

人間関係を活かすも殺すも、「怒り」との付き合い方次第だからです。

森に住んでいた時の私たちは、怒りにまかせて相手を反撃することは良しとされてきました。

しかし、現代の社会生活の中では、怒りにまかせて行動したり、言いすぎたりすると、

「あの人って短気だね」
「怒りっぽい人だね」

と思われ、信頼が落ちたり、関係が悪くなったりします。

このような経験から、「怒り」はどうしてもネガティブなイメージが強くなってしまうのかもしれません。

「怒りは、人間関係を壊してしまう、取り扱い注意の感情」

と、敬遠されがちな感情「怒り」。

しかし、「怒り」の本来の機能は、

「自分の大切なものを守る」
「境界線を引いて、自分の領域を守る」

この2点にあります。

では、その機能をどう発揮させればよいのでしょうか?

…次回、【怒り】~「攻撃」と「我慢」はNG!~、へ続く

 

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